心の旅

Hert-Blueさん、はじめまして心の砂漠というものです。本題から一番最初のレスから最後のレスまで全て読ませていただきました。
「旅というものは、人生の縮図を歩くことだ」と、誰かが言っていた気がする。
失意の状況から抜け出す為に旅に出たのですね。きっと、その辛さや思いは他人にはわからないことでしょう。死んでもよいと思って現地に着いたのですね。でも-17℃という寒さから死ぬよりも生きようと思った。そして、苦労を積んでも旅を終えるまで頑張ろうと思ったのですね。
私も同じような状況から日本を出て、同じように苦労を積んで帰国したことがあります。お金の無さから、数百円の安ドミトリーを泊まり歩き、各地を放浪しながら葛藤していた。そんな葛藤から解放してくれたのが安ドミトリーだった。まさに人種の坩堝である。そうか、君もドロップアウトか。私はドロップアウトなんかじゃない。そんな問答をなんど繰り返しただろう。安ドミトリーで死んだ目をしながら麻薬をしている日本人を沢山見てきた。夢も希望も消え失せ、生きる気力さえも失っている日本人を沢山見てきた。私はそんな人間にはなりたくない。そう思いながら旅をしてきた、人生の向上心と日本へ帰国したなら最悪な状況が待ち構えている現実。その現実を皆わかっているのだ。だから怖いのだ。安ドミトリーで人生を捨てている日本人もきっとわかっている。だから帰国できないのだ。Hert-Blueさん、あなたは帰国してこんな立派な旅行記を書いている。そして、元気でいる。死のでもよいなんて二度と思わないでくれ、残された家族はどうするんだ、友達はどうするんだ、残された者は皆後悔して生きていくんだぞ、君を心配しているのだから。
私は帰国してから、辛くなるとあの状況下で旅をしていた記憶を呼び戻す。ふと会社を辞めたくなった時、もう駄目だと思った時、あの安ドミトリーを想い出す、饐えた臭いに独特の雰囲気、またあの状況に戻りたいのか、辞めたらもう這い上がれなくなるぞ、そう思う。あの状況よりも辛い日は無い。今のところはだが。
電車の切符を買うのに、手数料を払って買ってもらい、荷物も運んでくれた。これは、無駄な時間と無駄な労力を買った、それで思うように電車に乗れたら良いと思う。切符を変えないもどかしさや疲労は、想像を超えたものなのだから。私は一円でも安く済ませようと思って旅をしていた時期がある。無理をして歩いて、わからないバスに乗って違う場所へ行き時間を無駄にしたことも何度もある。安い宿に泊まって怖くて眠れなかったこともある。安い食べ物を食べてどうしようもなくお腹を壊したこともある。お金は使いようによっては、無駄なお金でないことも沢山あることに気付いた。あの時、お金を効率よく使っていたら、もっと素敵な旅ができたんじゃないか、そう思う。Hert-Blueさん、旅を知っていますね。
失意の状況から抜け出して、思い出深い旅の後には、必ず待ち構えていることがある。ここが頑張りどころですよ!誰も助けてくれやしない。でも、周りは皆心配している。
少なからず言えることは、どうにかなるってこと。また素敵な旅行記を書いて下さい。期待しています。素敵な人生を!Hert-Blueさん…。

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