インド行ってきました。 ~プロローグ インド旅行再考(その2)~ 検証1.なぜ、インドが大変って言われるの? 一般にそう言われるのはやはり物乞いの数の多さ、そして絡んでくる人の多さ、町の汚さ等が理由ではないでしょうか? でも、感想としては、 物乞いは圧倒的に多いもののある程度は無視でやり過ごす。 絡んでくる人も物売りは中国・香港よりもしつこくない。 騙そうとする人もタイやバリほど巧妙じゃない。(言ってくる内容はあんたウソでしょ!って丸わかりなことのほうが多いです。) 但し、ウソを言ってくる人のほうが多いので、誰も信じられなくなりそうですが・・・。 町の汚さは僕達にとっては我慢できる範囲内。(これはいわゆる安宿には泊まってないので、耐えられたのかもしれませんが。) あと、インドではそれなりの人を相手にすれば英語が通じるので、この辺は楽ですよ!中国では英語で話しかけても無視されます。タイやインドネシアでは一般人は英語で話しかけると逃げられます。(多くの日本人が外人に話しかけられたときに取る行動パターンと同じ。)向こうから英語で話しかけてくるヤツは悪いヤツが多いし。(これはインドでも同じですが・・・。) 僕達にとって最も大変だったのは移動です。 こればかりはどうにもならず、辛かったです。 もしかすると中国でもそうなのかも知れませんが、中国では北京一都市のみの滞在だったので移動の大変さは感じませんでした。 インドはとくかく広いです。 見所はあちこちに散らばっているので、一都市滞在というわけにもいかず、市内は市内でバスは使いにくかったので、いちいちタクシーやリキシャとの交渉が必要。(北京では市バスにも乗れました。)交渉はとにかくふっかけてくるので、時間がかかる。 おまけに長距離移動は飛行機はキャンセルや遅れは当たり前。 鉄道も遅れまくり。と散々でした。 おかげでちょっと得したこともありますが・・・。 検証2.インドに行くと人生観変わるって本当? あと人生観が変わるなどということもよく言われます(帰ってきてから何人もの友人に人生観変わった?って聞かれました。)が、これも僕達はどうってことなかったです。(身内の死もあった直後なのに。) ただ鈍いだけかもしれませんが・・・。 夫婦ともども結構自己主張の強い方なので、自分達と異なる世界を見ても、それはそれで認めつつ、あまり影響を受けない方かもしれません。もちろん素晴らしい!と思えば、自分達も取り入れようとしますが、インドに関しては「ものの考え方や生き方が彼らとは違うな。」と感じるくらいで、人生観が変わるってことはないです。 やっぱり「軽くなでただけでしょ!だから本質を見ていないしわからないんだ!」って言われれば確かにそうなのかも知れませんが・・・。 例えば、物乞いたちも子供を使ったり、もっとひどいのになれば、わざと腕や足を切り落としたり、複雑に曲げたりして同情を引いてきます。 子供も体の不具も彼らにとっては商売道具にしています。(明らかに先天的なものではなく、同情を引くためにそうしているとしか思えない人たちが多かったです。) それを見て何も感じないかって? 冷たいかもしれませんが、とりあえず、無視です。相手にすればそれこそいいカモで人だかりが出来てしまいます。 あえてひどい言い方をすれば、自分達ならそこまでして「生きたい!」とは思わないだろうな・・・。 同情を引くために自分の子供や自らの体に傷をつけるなんて事考えません。で、これは行く前も帰ってきてからも変わっていないので、結局影響されなかったのでは?と納得してしまってます。 もちろんそこまでしないと生きていけない人たちがたくさんいるという社会の現実を目の当たりにして、何も感じないわけではないですが、日本に戻ってくれば、そういったことは少ないので、「インドはインド。日本は日本。」です。だからといってまたインドに行ってボランティアをして彼らを助けようとも思わないですし・・・。 まあ、ある意味、これも宗教や政策?に根ざしたインドの文化の一面なのかな?って感じです。 ただ、僕達は元々価値観がずれているそうですので、その辺は当てにはならないでしょう!(笑) 我々の旅行の趣味(行きたがるところや回り方)も日本人好みというよりは欧米人好みに近いそうですし。(友人談) 僕達なりの結論としては、インドだからと言って肩肘張らなくても、その他のアジアと大して変わらないですよ!と思います。 これから行かれる皆さんで、ためらっておられる方、まあ何とかなりますよ! 但し、日程的にキツイ(詰め込みすぎ)のは避けましょう! 運がよければ、スケジュールどおりに進むこともありますが、基本的に移動は予定の倍くらいの時間がかかると思っておいた方が無難です。 重い話はこれくらいにして、あとは旅のレポートです。