ブカレストノルド駅の詐欺について

cosmogonyさん

投稿遅くなりましてすみません。
ブカレストノルド駅での詐欺についてですが、私が遭ったのはちょっと特殊な状況下の詐欺であったので、一般的には当て嵌まらないとは思いますが、注意喚起という事で投稿させて貰います。

AM6:30発ブカレスト~モスクワ行きの列車に乗る予定でノルド駅に1時間前に到着。朝食などを取りながら待っていた所、発車20分前になっても掲示板にプラットホームの番号が表示されない。今までだと大抵20~30分前には列車が到着していたので、おかしいと思いながら掲示板を見ていた所、隣にいたルーマニア人の男がどうした!と英語で声を掛けてきた。私はチケットを見せて、列車がまだ来ないという話をしたら、彼は掲示板をみて確認し、この列車は前日の大雪(前日確かに猛吹雪であった)で遅れていて別の駅に到着するんだ!と掲示板の行き先が表示されている次の欄を指差しあっさりと言うではないか。え””!!確かにルーマニア語で何か表示されているが私には分からない。そして彼は早く行かないと間に合わないぞ!と言って、私が連れて行ってやると言い出した。一瞬、私は動揺し呆然としていると、彼は私の置いていた鞄を持って、早く来いと歩いていくではないか。その強引さを見てちょっと怪しいかもと思った私は、インフォメーションで確認するからちょっと待て!と言って、鞄を奪え返し窓口へ向かう。その間も彼は早くしないと間に合わないぞとしきりと出口へ誘う。私がインフォメーションの窓口へ行くと窓口のオバサンが英語が分からない。私が切符を見せながら言っても分からない。そしたら彼が隣にきてルーマニア語でそのオバサンと何やら話出す。そして彼が言うには、7:30に別の駅に到着すると言っている。だから早く来いと言って、また荷物を持って歩きだすではないか。私はまたちょっと待てと言って荷物を奪え返し、ちょっと冷静になろうと掲示板の所に戻り、彼に対しちょっと確認するからあっちに言っていてくれ!と言って取り合えず追い払う。彼はしつこく間に合わないぞ!と何度も言っていたが無視していたら、呆れて離れていった。そしてちょっと考えて見る、まず列車が遅れている事は確かだ。この時点で6:40位。まだ掲示板にはプラットホームの番号が表示されていない。しかし、そもそもノルド駅以外の駅があるという事を私は聞いたことがないし、仮にあったとしてもこの駅に到着しない列車が何で掲示板に表示されているのか?そして何よりも彼の異常なまでの強引さが非常に怪しい。などとという事を考えていると、掲示板が動き出した。そして私の乗るモスクワ行の列車のプラットホーム番号がついに表示される。やっぱり!!私は先ほどの男に一言文句を言ってやろうと彼を捜すが、既に見つからない。そうこうしていると列車が到着。私は急いで列車に飛び乗った訳であった。

そして列車内でちょっと考えて見たが、彼は私を連れ出して一体何をしようとしたのだろう。目的はお金しかあり得ない。今考えて見ると、確かに最初切符を見せて話をした時に、お前は日本人か?などと聞いてきたので、日本人=金持ちという考えから騙そうと思ったのかもしれない。しかし連れ出したからと言って金は手に入らないので、おそらく脅されるか、何か睡眠薬入りの飲み物でも飲まされ身ぐるみ剥がされるかというような事になっていたのだろう。そう考えるとかなり危なかったなと思う。私は明後日、日本に帰る予定だったので何としてもこの列車に乗らなければならなかったという思いもあり、いつもより慎重になっていたのが結果的に良かった。

と、いうような感じです。旅慣れて慎重な人ならばすぐに見抜けると思いますが、結構巧妙な詐欺なので、これから単身で向かわれる方は十分注意して行かれて下さい。

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2件のコメント

  • 退会ユーザ @*******
    06/03/13 11:19

    Re: ブカレストノルド駅の詐欺について

     単なる感想で失礼します。

     緊張感あふれる描写に、はらはらドキドキしてしまいました。
     時間が迫っているとせかすのが、詐欺の常套手段でしょうか(売り切れ迫る、今だけの限定販売、早い者勝ち・・・)。

     無事ご帰国で、なによりでした。

     詐欺の文字に引かれて読み始め、以前のコメントもさかのぼって拝見しましたが、大変な国をご旅行されたのですね。
     とても私などには旅の発想すら浮かばない国のお話を伺えて、おもしろかったです。そういうことができるのが、この掲示板のいいところですね。

     キエフ。
     昔読んだソ連の小説に出てきた記憶がありますが、キエフ風カツレツしか思い出せない・・・。
     自然や文化財等、なにがあるのでしょう。
     ちょっと興味を刺激されました。

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    ウクライナ旅行について

    ららさらまさん
    ありがとう御座います。

    ららさらまさんは色んな国を旅されているんですね!
    多分、私の経験なんかより、遥かに色々な経験をされている事かと思います。

    実は私がウクライナを旅しようと思ったのも正直、行きたくて行ったというよりも、どうにでもなれ!と思ってあえて見知らぬ寒い国に向かったというのが本音です。(それと、ちょっとした知り合いにウクライナの人がいたので、知らない国と考えた時にウクライナという発想が出たというのもあります。)
    会社を突如クビになり、転職も失敗続きで途方に暮れて旅に出ました。
    (そんな訳でこんな時間でも投稿を書けるんですが・・・)
    私も普通の旅であれば、もっと暖かい観光地のいっぱいある楽しい国を旅行しようと考えたと思うのですが、全てに幻滅し挫折した自分にとっては、死ぬ?とはいかないまでも、どうにでもなれという気持ちで旅立ちました。(この見知らぬ寒い国に行くのにホテルも予約無しで)
    しかし、ウクライナに飛行機で最初に到着して空港から外に出た時に思いました。-17℃。どんなに心が挫折していようが病んでいようが、健康な身体は正直です。「死ぬわけにはいかないだろ!!」と・・・。
    それからは生きる為?(大げさか。。)に最善の手段を講じて、そしてせっかく来たんだから最大限楽しんでやろうという思いで旅行をしました。(それでもウクライナでは挫折続きで、ルーマニアに逃げましたが・・・)

    まあ、そんな話はいいとして、キエフの街並みは美しいの一言です。町全体が文化財みたいなものです。私はヨーロッパ圏の国に生まれて初めて来たので、他のヨーロッパの国々との比較ができないのですが、特徴としては、ブルー系・イエロー系の建物がかなり多いのと、後は教会がたくさんある。という所かと思います。ブルー系の建物として有名なのが聖ミハエル修道院、アンドレイ教会、ソフィア大聖堂の楼閣です。ブルーといっても淡い水色が基本で、白と装飾のコントラストが何とも絶妙で素晴らしいの一言です。特に晴れた日なんかは空のブルーと雲が建物と微妙に絡み合い幻想的な気分にさせてくれます。それからイエロー系も淡い色味で特に有名な建物はないのですが、ウラジミール聖堂なんかはこの色味が概観のベースとなっておりました。それからウラジミール聖堂ついでで言うと、私が一番感動したのがこの教会内部のフレスコ画でした。やっぱり生まれて初めてキリスト教の教会に入ったのがこの教会でしたので、印象が一番強いという事かもしれませんが、キエフの中の教会のフレスコ画で一番美しいと思いました。薄暗い内部の正面の壁には幼いキリストを抱いた聖母マリア。そしてその真上の塔の窓から光が差し込み塔の天井には確信と慈悲を持った眼差しで成人したキリストが描かれております。その他にも名も知らぬ聖人達が教会内部全面に所狭しと描かれており、その一つ一つが傑作の作品であるかのごとく写実的な描写(これがこの教会が他の教会と大きく違っている所)で描かれており、名も知らぬ画家の力量と思いがいかほどのものであったのかという事が十分に伝わってくる位の作品です。

    おっと、ちょっと長すぎましたね。(暇なのでつい書きすぎてしまいました。)また、なにかありましたら投稿してください。では。

  • 06/03/13 10:39

    Re: ブカレストノルド駅の詐欺について

    経験を読ませて頂きました。
    旅のトラブルは、事例が類似しているので、
    実例をお教えいただくと、予防する手立てになります。

    この例では、
    1、向こうが英語で話しかけてきた
    2、日本人を確認した(日本人は意志が弱いので、なめられている)
    3、向こうが強引であった
    4、首都(どの国でも、首都が一番犯罪が多い)である

    などの特徴から、おかしいと思うべきだという教訓を
    得ました。
    ハート・ブルーさんは、初経験で詐欺にひっかからなかったから、
    ワキが固いと思います。

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    Re^2: ブカレストノルド駅の詐欺について

    岡山さん、正にその通りですね。
    私は旅行経験がそれほど多くないので、かなり動揺してしまいましたが、多分一人旅で経験豊富な方でしたら、すぐに見抜けると思います。

    それと、ルーマニア・ブカレストに列車で最初に到着した時にも実は偽警察官が2人登場していたりしたので、この駅はかなり危険だという認識を持っていたのも回避できた原因の一つかも知れません。(この時はガイドブックとかにも散々書かれていたので、軽くあしらう事が出来ましたが。)

    そういった意味では、私の経験が何かしら役に立つ事があるのかもしれませんね!