台湾人と日本語

>日本語教育をした事自体 台湾の方にとっては差別的教育だったのでしょうが

これはちょっと違うかも知れません。そのようにその年配の女性に聞くと、「えー、どうしてですか?」と言われたかも知れません。
1895年から住民は清国から日本に国籍が変わったので、日本語教育をしなかったら、台湾の方は台湾語しかできず、同じ日本人なのに、本土の日本人と格差がついてしまいますから逆に差別になってしまいます。

ただ、急に国籍が変わり、公用語として日本語を覚えなければならなかったのは大変だったでしょうね。
そのころ生まれた方は国民学校(小学校)から日本語を学ぶので自然に覚えたでしょうが。

もっとも日本語が日本人と変わらずに話せても、朝鮮や台湾など外地の住民は同じ日本人でも2等国民扱いだったようでそういう意味の差別はあったようです。

50年後には今度は大日本帝国から中華民国に国籍が変わり、公用語として北京語を覚えなくてはならなくなり、台湾語とは外国語くらい違う(文字は同じですが)ので、これまた大変だったようです。

我々が明日から北京語を使うように言われたのと同じですから。

この日本領だった50年を挟んで生きた世代は台湾語→日本語→北京語と2回も公用語が言葉が変わったのでもっと大変だったかと。

日本語ができたということは日本領だった時代に生まれて日本語を習った世代だったかと。

台湾の国語(北京語)と大陸の普通話(共通語)は英語と米語くらいの違いはありますが、ほぼ同じです。

私はドイツ語と中国語を覚えましたので旧ハプスブルク帝国(オーストリア、東欧)と台湾・中国が専門でほぼ同じくらいの割合で旅しています。
前者は最近まで東欧の共通語で後者は香港、マカオ、シンガポール、マレーシアでも通じ、沢山の国の言葉を覚えずに済むからです。

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1件のコメント

  • ドイツ語と中国語に堪能でいらっしゃるのですね!

    長文の回答を戴き有り難うございます。 それに相応しい程の返信を差し上げるのが(ゴメンナサイ)チョット面倒になって参りましたのでこの辺で失礼させて戴きます。

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    お年寄りの自慢話に付き合うほど

    疲れることはありません。

    適当に切り上げられたのは賢明です。