フランスでの報道、WHOの声明、AINの発音

最初日本のニュースを見たとき、不味いと言って憚らない土地柄で本当に七面鳥を飼育しているの?と思っていたら、輸出用なんですね。もちろん、フランスでも売られていますが、鶏、鴨やほろほろ鳥に比べると地位が低いです。私の愛用するワイン屋では、「あんなものに合わせるワインなどフランスには存在しない」とまで断言していました。おいおいそこまで言うな、ですが。

ところで、日本の報道では敷き藁に付着した野生の鴨の糞が感染源とのことですが、フランスでは「感染経路不明」というのが今朝までの公式見解のようです。TVの画像を見ている限りでは放し飼いのものではなく、建物の中で飼育されたもののようです。廃棄されるために搬出されている光景が遠景で報道されています。
卵>雛の孵化施設では、生まれたばかりの卵が粉砕処分されている光景や見、そこで生まれた雛鳥を手に取りながら「別の(多分廃棄処分する)施設に送るんだ」という発言を聞くと、居たたまれなくなります。どうせ後で食べられる運命に本来あるのですが。

いつまで続くかわかりませんが、現在は家禽について「隔離」する措置が採られていますので、少なくとも「鶏やガチョウがお出迎えしてくれる様な」ことは暫くないでしょう。「ワクチン投与」については、EU内でも評価が分かれ、オランダやドイツなどでは感染した鳥が発見されないまま残るので感染が拡大するリスクが高いという立場をとっています。一方、「ワクチン投与」許可を求めていたフランスでも、実際に行われたのは1県のみで予定されていた他の2県では「隔離」措置に切り替えたそうです。

WHOの声明でも、ヒト/ヒト感染は確認されていないものの、トリ/ヒト感染については「適切に加熱処理された家禽やその製品が感染源となりうる証拠はない」としていますが、ウイルスへの曝露のリスクは「感染した家禽の調理準備の際」が、「屠殺」、「羽の除去」、「食肉加工」と並んで最も高いとされていますので、将来のご希望でしょうが自炊生活や、シャンブルドットなどで台所のお手伝いをされる際には気をつけた方がいいでしょうね。

ところで、AINの発音はTRAIN(無理やりカタカナで書くと)トランからTRをとっただけなので、アンに近いものになります。
また、AINは県であり、地方と表記されることはまずないと思います。

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