現地の鉄道について

長距離移動は全て鉄道を利用しました。バルカンフレキシーパス(1等ユース)を購入していたため、ギリシャからルーマニアまでは1等、ハンガリー以降は2等を利用しましたが、概ね快適でした。
ただし、若干のトラブルや不快なこともありましたので、記述します。

・アテネ~テサロニキの寝台車
 1等寝台をシングルユースしました。新車らしく、車内は極めて清潔でしたが、暖房のせいか個室内部が異常に乾燥していました。室内に洗面台があったので備え付けのタオルをびっしょりと濡らしてハンガーに吊るしておいたところ、翌朝にはちょうど良いおしぼりになっていました(笑)。
 また、車内にはシャワー室もありましたが、個室のドアには外からは鍵がかかりませんので、1室を2名以上で利用する場合以外はシャワーは諦めた方が良いでしょう。

・ソフィア~ブカレストの寝台車
 寝台券購入の際に黙っていると2等の3段寝台にされてしまいます(結局、その晩は同室の客はおらず、車掌が中段のベッドを半分引き上げてくれたため、快適に過ごせましたが)。
 また、パスを車掌に渡す際、日付を書き忘れていたところ、車掌が勝手に乗車当日の日付(19時以降に出発する夜行列車に乗る場合、翌日の日付のみを書き込むのがルール)を書き込まれてしまいました。抗議したところ、翌日分の料金は払わなくて済みましたが、日付を訂正することはできないため、ブカレストから乗り継いだコンスタンツァ行きのICの切符は正規料金で買う羽目になりました。

・ブカレスト~ブラショフのラピッド
 トーマスクックでは「RM」と表示されている列車です。
 この列車はドイツ製の最新車両らしいのですが、本来は近郊型車両らしく(同じ車両をギリシャで見かけましたが、アテネ近郊の普通列車として用いられていました)、スピードは出るものの座席が小ぶりで前後左右の間隔も狭く、荷物を置くスペースも小さいため、発車直前に乗り込むとかなり窮屈な思いをする羽目になります。私はブラショフまでの2時間強しか乗りませんでしたが、エコノミークラス症候群になるかと思いました。ブカレスト~シビウ(5時間以上)といった路線にも用いられていますので、知らずに乗ると悲惨なことになります。

・ブラショフ~ブダペストの夜行列車
 駅の窓口で、寝台車やクシェットの予約は前日までしか出来ないと言われ、2等座席車(しかも、運悪く6人部屋に5人)で一夜を明かしました。ブカレストでは、同宿の日本人が駅外のCFRのオフィスで当日の朝、国際列車の寝台を予約できたので、その違いがよく分かりませんが、寝台は早めに予約したほうが吉でしょう。

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