安全・治安について(続き)

・ブカレスト
 ぼろくそに言われることも多い街ですが、思ったほどではありませんでした。
 北駅にはタクシー・宿・ミニバス(都市間のマイクロバス。現物を見ましたが、かなりのボロで、絶対に鉄道の方が良いです)等の客引きが多数出没していましたが、物乞い等はいませんでした。ただ、引ったくりの被害に遭っている人を見かけましたし、置き引きやスリが出没している可能性もあります。
 街は全体に薄暗く、手入れも不十分でかなり汚いです。私が出歩いたのは日中だったためか、さほど危険は感じませんでしたが、同宿した日本人男性は、到着が夜だったため、駅からの道中、恐怖を感じ続けたとのことでした。
 また、バスやトラム、地下鉄などでのマナーはかなり悪く、降りようとする人がいても全く構わず乗ってきたり切符の刻印をしようにも場所を空けてくれなかったりと、私が訪問した都市の中では最悪でした。

・シギショアラ
 安全そのものです。夜間、一人で外出しましたが、雪で滑りやすくなった道路以外、危険なものは皆無でした。

・ブラショフ
 駅がかなり危険です。宿やタクシーの客引きが多いのは他の都市と同じですが、ここではコンコースがホームレスの棲み処と化しており、異臭が漂っています。切符を買おうと列に並ぶと物乞いが数人寄ってきて、隙あらばお釣りをかっぱらおうとしてきます。駅の横に米資本らしいデパートがあり、そこには物乞いは入ってきませんので、私はそこの2階のセルフサービスレストランで列車が出るまで時間をつぶしました。

・ブダペスト
 比較的安全だと感じましたが、地下鉄の駅や地下道などにホームレスが多く、夜は雰囲気が良くありません。また、東駅や西駅にはタクシー等の客引きが多く、駅員が旅行者を彼らに紹介するケースもあります(私は夜行列車で早朝に東駅に着き、両替所を探していると駅員にタクシーの運転手と称する男を半ば強引に紹介され、彼に両替(まず間違いなくヤミ)を頼む羽目になりました。1ユーロ=200フォリントというかなり悪いレートでしたが、手持ちのフォリントが無くては地下鉄にも乗れませんのでやむを得ませんでした。もっとも、後で確認したところ、東駅や西駅の常設両替所のレートはもっとひどかったのですが……。彼には自分のタクシーに乗るよう勧められましたが、友達が迎えに来ていると言って断ったのは言うまでもありません)。

・ウィーン
 実質、半日しかいなかったので詳細は分かりませんが、夜間も含め、危険を感じることはありませんでした。

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