安全・治安について 幸いにも、私自身が犯罪の被害に遭うようなことはありませんでしたが、雰囲気の良くない場所などはいくつかありました。 ・アテネ 特に危ない目には遭いませんでした。ただ、オモニア広場付近のホテルに泊まったのですが、付近の路地裏など、かなり寂れて雰囲気の悪い場所がありました。ホテルのフロントに危険な場所を確認し、以後は近づかないようにしましたが、夜遅くなどは迷い込むとかなり怖いと思います。深夜の便でアテネ入りする場合は、徒歩でオモニア広場周辺のホテルに行くのは避けるべきだと思います。 また、アテネの鉄道駅の待合室には物乞いなのかロマの人々なのか単なる酔っ払いなのかよく分からない、感じの悪い人々が出入りしていました。1等利用客には専用待合室があり、そちらには入って来ませんでしたので、1等のチケットやバルカンフレキシーパス等を所持している人はそちらを利用すべきでしょう(ただ、異常に空気が乾燥していましたが)。 ・ソフィア 中央駅で下車した直後、宿やタクシーの客引きにしつこく声をかけられたくらいで、危険を感じることはありませんでした。ただ、夜は出歩きませんでしたので、夜間の治安等についてはコメントしかねます。 ・コンスタンツァ 駅にはタクシーの客引きがいたくらいでさほど危険は感じませんでした。中心街は、遺跡公園から北西の商業地域は賑やかで雰囲気が良いのですが、反対側の旧市街は人気が少なく、崩壊しかかった家などもあり、物乞いの子供が多数出没していました。見どころも旧市街に集中しているのですが、注意が必要です。 [以下、続く]
安全・治安について(続き) ・ブカレスト ぼろくそに言われることも多い街ですが、思ったほどではありませんでした。 北駅にはタクシー・宿・ミニバス(都市間のマイクロバス。現物を見ましたが、かなりのボロで、絶対に鉄道の方が良いです)等の客引きが多数出没していましたが、物乞い等はいませんでした。ただ、引ったくりの被害に遭っている人を見かけましたし、置き引きやスリが出没している可能性もあります。 街は全体に薄暗く、手入れも不十分でかなり汚いです。私が出歩いたのは日中だったためか、さほど危険は感じませんでしたが、同宿した日本人男性は、到着が夜だったため、駅からの道中、恐怖を感じ続けたとのことでした。 また、バスやトラム、地下鉄などでのマナーはかなり悪く、降りようとする人がいても全く構わず乗ってきたり切符の刻印をしようにも場所を空けてくれなかったりと、私が訪問した都市の中では最悪でした。 ・シギショアラ 安全そのものです。夜間、一人で外出しましたが、雪で滑りやすくなった道路以外、危険なものは皆無でした。 ・ブラショフ 駅がかなり危険です。宿やタクシーの客引きが多いのは他の都市と同じですが、ここではコンコースがホームレスの棲み処と化しており、異臭が漂っています。切符を買おうと列に並ぶと物乞いが数人寄ってきて、隙あらばお釣りをかっぱらおうとしてきます。駅の横に米資本らしいデパートがあり、そこには物乞いは入ってきませんので、私はそこの2階のセルフサービスレストランで列車が出るまで時間をつぶしました。 ・ブダペスト 比較的安全だと感じましたが、地下鉄の駅や地下道などにホームレスが多く、夜は雰囲気が良くありません。また、東駅や西駅にはタクシー等の客引きが多く、駅員が旅行者を彼らに紹介するケースもあります(私は夜行列車で早朝に東駅に着き、両替所を探していると駅員にタクシーの運転手と称する男を半ば強引に紹介され、彼に両替(まず間違いなくヤミ)を頼む羽目になりました。1ユーロ=200フォリントというかなり悪いレートでしたが、手持ちのフォリントが無くては地下鉄にも乗れませんのでやむを得ませんでした。もっとも、後で確認したところ、東駅や西駅の常設両替所のレートはもっとひどかったのですが……。彼には自分のタクシーに乗るよう勧められましたが、友達が迎えに来ていると言って断ったのは言うまでもありません)。 ・ウィーン 実質、半日しかいなかったので詳細は分かりませんが、夜間も含め、危険を感じることはありませんでした。