理化学的分析手法

比重を求めるためには、体積も測定する必要があります。粒や粉体は容器にいれると空気を含みますので、体積測定は困難ではないかと思います。水中重量を測ることも水溶性物質では不可能です。重量測定にしろ、電子天秤ぐらいでないと比重の差が議論できる精度の比重は求められないのではないかと思います。仮に比重が得られたところで、比重から精製の度合いや物質を推定することも困難ではないでしょうか。私は比重測定は密度勾配管法でしか行ったことがないので、他の比重測定方法の実務には疎いので、ご教示いただければ幸いです。

理化学的分析手法、おそらくFT-IRやNMRやクロマトグラフ等機器分析のことでしょうが、これらの手法が可能なのは分析化学のラボであり、一般的ではないです。

したがって、旅行先で比重測定は現実的ではないように思います。旅行先でできるのは、コップに水を入れて、そこに物質を投入し、浮くか沈むかで比重が1以下か以上かを判別する程度でしょう。この方法にしても水溶性物質では不可能ですし、「比重が1以下か以上であるか」ということが殆ど有益な情報とはならないと思います。もしオンサイトで物質の毒性等の判断ができれば画期的なことです。

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1件のコメント

  • 退会ユーザ @*******
    06/02/20 14:40

    先端的な理化学分析装置を使わない場合

     コメント拝見しました。おっしゃることは逐一その通りで、大変勉強になります。
     ただしことの発端は、「言葉の通じない地域へ行くときに、事前に言葉を勉強していくかどうか」であり、私は事前勉強の立場です。ですから、ショ糖と食塩の例文に関しても、事前に、つまりラボラトリーで測定していくと表明しても、矛盾はないと思っています。

     私も、比重測定の実務経験はありません。確かに体積測定は困難ですが、脱気してからメトラーで測る方法があると思うのです。もっと言うと、X線構造解析をするとか、塩化銀を使い沈殿させるとか、色々あると思います。

     話は変わりますが、最近は「研究成果の市民への還元」が謳われており、高校などで出前授業をするように口うるさく言われています。出張先に大型装置を持ち込むわけにも行かず、移動可能なシステムで、ショ糖と食塩の差異を分析してみせる演技実験も必要かもしれません。両者の比重の差異に比べて、あるいは体積測定はいい加減でも(メスフラスコで測る程度でも)よいのか、ラボラトリーレベルとは別の意味で調べる必要があると思っています。

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