14/10/30 00:18

仏語発音

発音は、だいたい以下のようなものです。

rive は riv と書いてあるつもりで リヴ です。(仏語で単独の i はイ、英語のようにアイとは発音しない)

Dinan ・・・この語の n の発音は弱いので、nがないように聞こえたかもしれません。しかし、nがないと意味が通らないので、おじさんは発音しているのだろうと思います。

an(enも同じ発音、アン)は、フランスの中部から南(大体 Lyon~Vichy~Toulouse を結んだ線より南)の方ではアンに近く、パリあたりを通る東西の線の北側ではオンに近い発音に聞こえます。
この音は日本語にはない音なので、カタカナで表すのが難しいです。アンのnは、舌は動かさずにアを発音したときに同時に息を鼻に流してンの音も同時に出ている状態にします。このときのアは日本語にはない、口の奥まで広く上下に開いたアです。

Saint Lazare・・・Saintはサンですが、nは鼻に抜く音なので、アのあとにnがあるのではなく、アとnは同時に発音されます。パリあたりでは、このSaintに使われるアは日本語のアに近いです。Lyonあたりになると、Saint の aiの部分は、日本語のアとエのちょうど中間の発音になります。(日本人だと、Lyonで発音されるainはエンと発音されていると感ずるようです。)
サ・ンと連続して2音で出る音だと期待していると、nの音がないと思うかもしれません。

Lazare の r の発音は日本語や英語の r の音とは全く違っています。仏語のrでは、舌の先は下の前歯の歯茎に着いていて、舌の奥の部分が盛り上がって息が通るときの通過音みたいなものです。
rの後に発音される母音がないときは(Lazareもこの例、最後のeは発音されない)弱く発音されるので、慣れないうちは、r が聞き取りにくいかもしれません。

南仏のマルセイユを中心とする地方では、rの発音はスペイン人かと思うほどのrの発音です。パリでも、南仏から来た旅行者の一団が話しているときは、中部やパリあたりのrとは違うので、南部から来た人たちだとわかりますね。


ずいぶん昔のことですが、フランス語習いたての頃、モンパルナス駅の窓口で、Chartres(シャルトル)へ行く切符を買ったとき、シャのあと、rtrの発音になるのですが、なかなかわかってもらえなかった思い出があります。(シャのあとは子音のみでrtrの発音になる。)
窓口の人はたいへん親切で、他に客も居なかったので、私の発音から思いつく候補駅名を言ってくれて、私が、ノンと言う度に、思いつく駅名を言ってくれたので、3つめか4つめぐらいに正解に行き着きました。(Chartresは外国人が行く観光地だしね。)

フランスでは、VichyあたりからToulouseあたりまでで話されているフランス語が美しい発音だということになっているらしいです。(放送のアナウンサーも使うようです。)


rやanの音は、機会があれば、次回現地で確かめてみてください。


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1件のコメント

  • 14/10/30 09:31

    mamoru様 ついていけません(汗)

    フランス語...物凄く奥が深いんですね。
    単純にカタカナ仏語で考えていた私の頭が、mamoru様のお教えについていけません。

    仰るように、次回出かけた時は、mamoru様の仰る(私などには聞こえない?)発音の部分をしっかり聞いてみたいと思います。

    私も昔、ロンドンからソールズベリー(ガイドブックにはこう書いてありました)へのチケットを買うとき、
    これが全然通じなくて、結局ソルスベリーと発音するんだと知りました。

    初期の外国語もおぼつかない私ですから、
    やはり面倒がらずに、地名は特に紙に書いて示すのが良いですね。

    mamoru様の書き込みを読ませていただいて、逆に無理して中途半端に発音を覚えなくても良いのかも?
    と思いました。

    ご親切に何度もありがとうございました。

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    あ!私も............

    粉雪さん、初めまして、横から突然ですが.......


    >私も昔、ロンドンからソールズベリー(ガイドブックにはこう書いてありました)へのチケットを買うとき、

    これ、私も同じ経験をしました!
    これまでに、こちらの掲示板に書かせていただいたこともあるのですが、同じ体験をした、という方は初めて!
    お仲間がいたようで、嬉しいです......^^;

    あの発音、よくわかりませんよねえ。
    私も、いろいろ工夫して発音してみた(つもり)のですが、なかなか通じなくて。
    そうですか、「ソルスベリー」みたいな感じでOKでした?
    最終的には通じて、向こうのひとが「あ、Salisburyですね」と言ってくれたのですが、私の耳には自分の発音との違いがわからなかったです(涙)。

    次に、Dover行きを買うときは、気合を入れて(笑)、「どーばー」ではなく、「どうヴぁっ」みたいな感じで発音、無事ゲットしたのは懐かしい思い出です。

    フランス語はもっと厄介ですよね。
    私の子どもは、パリに着いて一番、「タルト・シトロン」を買いに行って、悪戦苦闘した、と言っていました。
    http://www.ricardocuisine.com/recettes/5101-tarte-au-citron-la-meilleure-
    ほら、rがいっぱいあるものですから。
    フランス人が、「ボラボラ島」と言っているところを聞かれたことおありでしょうか?なかなか......@_@


    別トピックのタクシーでの災難のこと、拝見しました。
    とにかくご無事でそれが何より。
    嫌な思いをされましたが、注意喚起の投稿、閲覧している多くのひとに、きっと役立っていることと思います。

    ~私もイスタンブールで、あきらかな不正請求のタクシーに遭遇したことがあります。
    降りるとき、メーターではなく、別のところの数字を指さして、この金額を払え、と言うのです。
    同行のひとりは既に先に降りてしまっていたため、車内にひとり残された格好の私は、この場合は逆ですね、「こんな所で降ろされたら!」ではなく、「私ひとり降ろしてもらえなかったら!」の恐怖があって、一度だけ、抗議してみたものの、向こうがそうれだけ支払えと言えば、払うほかありません。
    結局言われたまま支払って、とっとと降りました。
    まあ、金額的には、払えない、というような暴利ではなく、千円の桁。
    こういうこともあるか、程度に受け止めています。


    言葉に関しては行きたい国のすべての言語をマスターすることなど、到底かないませんよね。
    現地の言葉が、片言でも話せれば、もちろん、もっといろんな楽しみがあるかもしれませんけれど、話せなければ話せないで、多くのかたの親切が身に染みる体験をすることもありますよね。
    ただ、非常事態などの場合、空港を除いては、英語アナウンスなどおそらくまずないでしょうから、私は、そう言う事態に遭遇したら、それは運命、と思うことにしています。
    ~まあ、通常そんなことはまずないでしょうし、そんな事態に遭遇しないよう、願っていますけれども!


    粉雪さんには、これからも、良い旅を!