2週間は朗報! それに基づいたお勧めコースです

それならウイーン市内や郊外のバーデン温泉(ベートーベン、シューベルト、ヨハン。シュトラウスらが湯浴みに滞在)などで数日滞在。

地方めぐりの初日は世界最初のアルプス越えの、世界遺産センメリング鉄道(今は本線の一部)を通り、同じく世界遺産のグラーツへ。午後観光、泊

2日目に湖水地域ザルツカンマーグートに入り、ハルシュタット駅で下車すると湖対岸のシシィ(エリザベート皇紀)がハネムーン地とした世界遺産ハルシュタット(湖畔の街では世界一美しいといわれています)行き連絡船が出ています。宿泊・観光。

3日目午前は、シシィがさらに足を延ばした”ザルツカンマーグートの瞳”といわれるゴーサウ湖を探勝。

午後はシシィが結婚式を挙げたバート・イシュル温泉(ここに皇帝御用達カフェ・ツァウナーがあります)に寄り、バスで湖畔の街ザンクトヴォルフガングへ。宿泊がいいかと。

4日目朝のミニSLでサウンド・オブ・ミュージックの舞台シャーフベルク山頂へ。眼下に無数の湖とアルプスの峰々の絶景が。下山後、湖観光船でモーツアルトゆかりの地ザンクトギルゲンへ。ザルツブルク泊がいいでしょう。

初日泊のグラーツには1569年創業の皇帝のパンを焼いていたホーフ・ベッカライ(皇帝御用達パン屋)エーデッガー・タックスがあり、ここでクロワッサンの元祖、三日月パンのヴァニーレキプファールが売られています。

このパンが生まれたのはトルコ軍に包囲されたウイーンで、夜中に起きてパンをこねるパン屋さんがトルコ軍の夜襲に気付いたため、通報して撃退。打ち負かした相手のトルコ(国旗)のシンボル、三日月を真似て焼き上げた硬いパンです。

後に、マリーアントワネットがフランスに伝え、バターを沢山加えてふわふわな感じにしたのがクロワッサンということです。

撃退したとき、トルコ軍が残した黒い飲み物はコーヒーで、これを飲ませるカフェハウス(喫茶店)が沢山でき、ウイーンはカフェ発祥の地と言われます。今も質量とも他を圧する世界一のカフェの街です。

ハプスブルク王家の皇帝一家はいずれもケーキ好きで、ウイーンにはデーメル、ハイナー、ゲルストナーと3つの皇帝御用達カフェ・コンディトライ(ケーキ喫茶)があり、マリーアントワネットもクーグロフという菓子が大好き。

嫁入りのとき、多数の菓子職人も同行。これがフランスもケーキ大国になるきっかけといわれています。
ウイーンのケーキは砂糖が貴重だった当時のままの大甘ですが。一説に4000種もあるとか。

ザルツブルク以降は次回。

  • いいね! 0
  • コメント 1件

1件のコメント

  • ザルツブルク周辺は絶景の観光地がメジロ押し

    5日目はザルツブルク終日観光で連泊。
    6日目は郊外(バス、列車とも1時間)のベルヒテスガーデンへ。ドイツ領ですが、ミュンヘンから遠く、ドイツ旅行でなく、オーストリア旅行で行くのが一般的です。時の最高権力者ヒトラーやナチス幹部が別荘を構えたドイツ一の景勝地、高原避暑地です。ヒトラーの山荘鷲の巣やドイツ一美しい山の湖ケーニッヒ湖(湖畔に泊まるといい)があります。泊
    7日目 ローファーへ。マッターホルンそっくりの高峰が4つ並ぶ絶景地です。ツエル・アム・ゼー泊
    8日目 日帰りツアーでオーストリア最高峰(富士山とほぼ同じ高さ)グロースグロックナー・アルプス高山道路へ。
    アルプス横断道路としては、スイスより上の絶景でアルプス随一と言われます。

    翌日からは日本人に人気のチロル地方を旅します。
    以下次回。

    • いいね! 0
    • コメント 1件

    圧巻です。

    具体的な行程例を挙げて下さり、ありがとうございます。

    オーストリアって、こんなにも見所がたっぷりあったのですね。
    ザルツブルグ、ウイーン、サウンドオブミュージック
    音楽家そしてザッハトルテしか知らなかった私には
    ただただ圧巻です。

    ありがとうございました。