それよりもパッケージと同じことを個人がやろうとすれば金と時間が掛かる

という最も基本的なことが欠落しているのが問題だと思います。

パッケージの場合、人数が多くなるので、人を待つ（必ず遅れる
人間や迷子が出たり、ホテルも分散すると集めるのにも時間が掛かる）
時間が無駄ですが、それ以外は極力無駄を排し、バスで半日なんか
平気でこなします。

一方個人の場合、専用バスで半日なら、路線バスで一日で行ければ御の字。
そもそもバスなんかない。ならばタクシーで行きますか？何のために
あり得ない話です。空港から出れば、お迎え（現地案内）とバスが待機して
おり、すぐに目的地に行ってくれます。一方、個人の場合、
”バス亭は何処？？”、”え～バスはないの・・・・”から始まります。
やっとの思いでバスの切符売り場を見つけ、本当にこのバスで大丈夫かを
心配しながら、ホテルの近くで降りる・・・、でも周囲には何もない。
なんてことを繰り返しながら旅を続けるのです。これが、何度も訪れている
街なら、”ここで降りたほうが却って近いし、途中の店も覗けるし。と
余裕すら出ます。

列車にしてもそうです。駅についたものの、何処に行けば良いのか、
そもそもが、目的の列車なのか？不安だらけで、先日の例のように
間違えて逆方向にだって乗ってしまうのです。さらに、極めて重要な
点。列車は時刻表通りに動くものではないという日本以外での常識が
横たわります。西村京太郎は夜行寝台がなくなってネタが減ったことを
嘆いていますが、海外では列車乗り継ぎトリックは成立せず、これは
恐らく、松本清張に始まり、世界広しと言えども日本独自の文学でしょう。

ですから、パッケージでもできるのだから、個人でできない訳がないとか、
楽勝の世界というのはBaron Münchhausenの世界でしかないのです。

LCCも一切使わずLufthansa Private Jetとか、最近倒産したバブルの象徴建造物で
名をはせた人や旧ホリエモン？も持っていた自分のジェット機でも使い、地上は
専用車で移動すれば、間違いなく”楽勝”ですが。
が所有していたような