14/08/07 19:13

補足:もちろん伝わってるとは思いますが・・・

僕も、いわゆる貧乏旅行は普通にしてきましたよ。
世界一周もしました。
言わずもがなで、どれもこれも素晴らしい旅でした。


また、当然、金持ち旅行を推奨しているわけでもありません。
肯定はしますけどね(^^)


ダイブクルーズをしたときは、夢のような時間でしたし、
ケニア・タンザニアあたりに行く時は、安全の意味も含めて、
ぜひ高級なロッジで、クレーターやサバンナを眺めつつ
過ごしたいと思ってます。


ただ、幅を広げてほしいな~と思うわけです。
特に若い子達は。


言葉がわからず、下調べもせず、金もかけないでいるために、
ただ、その土地を踏み、空気を吸って、
光景を眺めてるに留まっている人たちを多々見てきました。


貧乏旅行で、その国の「日常」を味わうことも大事ですが、
お金をかけて初めて理解できる、その国の「真髄」もあります。


そして、国の歴史とは、
庶民の文化と上流階層の文化によって構成されます。


そのどちらもが、その国ならではの特色を携えるし、
また、同じ出発点でありながら、
その投じられた金額のあまりの違いにより、
両者にはとても大きな隔たりも生まれます。


あえて、前記した食事の話に落とし込むとすれば、


例えば、「日本で本場の寿司を食べてみよう」と思っている
外国人旅行者には、
かっぱ寿司で済ませて欲しくはない、ということです。


もちろん、高級店に入らなきゃいけないわけじゃない。
しかし、回転寿司でも、
一皿300円~500円の店になるだけで、
かっぱ寿司のそれとは「もはや別な料理」だし、


ちゃんと下調べをして行けば、ランチタイムの3000円で、
本格的な寿司が食べられる店もある。


3000円なら事前に知っておけば、
予算として取れるはずです。


確かに、かっぱ寿司も、
「寿司の本場」日本で食べられている寿司です。


人々が日常的に食べる寿司です。


ですが、そこで「日本の庶民の生活の様子」や、
「安い中で工夫していく日本人の独創性」を見ることはできても、
「寿司の本当の美味しさ」や「寿司職人の技巧・伝統の真髄」を味わうことは、
まるでできません。


冷凍アナゴをレンチンして、ただ甘いタレをかけたアナゴと
その日に捌かれ、何十年も継ぎ足されてきた詰めを塗ったアナゴは、
もはや別な料理です。
前者は言うなれば「アナゴ寿司風寿司」ですよね。


せっかく日本に来て意識的に寿司を食べるなら、
ぜひ1回で良いから本当の寿司を味わってほしい。
それだけ美味しいからこそ、世界に名だたる「SUSHI」になったのだから。


それゆえに自分は、
「必要に迫られての貧乏旅行」は当然の事だと思うものの、
それを別段ありがたがり、お金をかける事を嫌う子達に対して、
非常にもったいなさを感じるわけです。


なので、学生の貧乏旅行おおいに結構ですが、
あえてその中で、1日だけ高級ホテルに泊まってみるとか、
1路線だけ、ファーストクラスにしてみるとか。


きっと、それぞれ感じるものがあるはずです。


貧乏旅行から離れるからこそ、
貧乏旅行を俯瞰で見ることが出来るようになるわけです。


その結果として貧乏旅行をチョイスするのは
その人の自由。


ただ、「貧乏旅行こそが旅だ」「貧乏旅行がカッコいい」と
低次元なこだわりを持ち、フラットな視点が欠けていると
どれだけ世界中を旅しても、その子の世界は広がらない。


それはもったいない。


そう思うわけです。


補足でござんした。

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1件のコメント

  • 旅のスタイルにこだわらないってことでしょうか

    そういう意味でしたら、私も以前、
    旅行中に気になったことを思い出しました。

    母と一緒にスイスにに行った時のことでした。
    グリンデルワルドの駅で列車に乗って出発を待っている時に
    私たちと同じように個人旅行の年配夫婦らしき組み合わせの男性の方が、
    車窓の外の日本人団体ツアーの人たちを馬鹿にしたような発言をしました。

    例えば、知人が自分が世界中のあらゆるところにツアーで
    行ったと自慢でもされたら、「個人旅行もいいもんだよ。」と
    言いたくなる気はしますが…旅の興奮が彼をそうさせた?

    誰かに連れてきてもらうのと、苦労してたどり着いたのでは
    景色も違うという意見もあるかもしれませんが、
    個人の体験を比較するというのは、所詮意味がない気がします。
    それより、決して少なくはないお金を使ってまで
    来たかったその場所で出会う人に、私はむしろ親しみを感じます。

    あと、一口にツアーと言っても、いろいろありますし、
    英語が中学レベルの私が個人旅行をするのは、
    経済的な理由が主なので、団体ツアーの人を見かけると
    「楽できていいなあ…。」なんてうらやましかったりして。
    これは、私が年を取ったせいなんでしょうね。

    きっと、エネルギーが有り余った若者は、
    どれだけ過酷な状況で自分が耐えられたかに価値を置くのでしょうね。
    あと、何か国回ったとか…そういう感覚は自分にはないけど、
    男の子にはありがちな気がしますし、
    そういう意味では、上記の男性も、男性特有の
    負けず嫌い精神がでちゃったのでしょうか。

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