たぶん昔の話 確かに大昔は給仕係はレストランにショバ代を払って給仕業を営業する個人営業者でした。チップが唯一の収入源。 今は単なる給与所得者です。 恐らく17.5%だったかのサーヴィス料が原資でしょう。 確かに10%もらえば相当な所得になりますが、フランスではかなりチップの習慣は薄れていますので、レストラン側が給仕係にこれをアテにさせていれば、それこそ、客へのサーヴィスの質を維持できない問い問題に直面しかねません。最高のサーヴィスを提供するモチヴェーションを維持させるに相応しい給与を支払っていると思います。尤も若手は抜擢されることがモチヴェーションでそのレストランの給仕係の中では給料が高くないというのはありえますが、街角のレストランのそれより安いということはありえないでしょう。 最近のレストランでは、チップをプールして、みんなに均等に配分するところも多いそうです。 つまり、渡しても個人の収入にならないことが多い。 それに三ツ星レストランで食事をすればわかりますが、その辺のカフェやレストランと違い、一定のテーブル群を一人で担当するというのではなくて、いろんな人が目配りして途切れることのないサーヴィスを提供するわけです。 たとえばアストランスの席数は約30。客単価が夜250ユーロ、昼150ユーロ。とすると客の平均が10%置いていくとしても1200ユーロ/日。月20日の営業で24000ユーロ。フロア担当が10人いるとして月給2400ユーロ。仮にこれと同じだけ給料があれば別ですが、銀行の窓口の一番下っ端の収入じゃないかな。これじゃ。 私も殆ど聞いた話を想像で補っているので、誤解が多いかもしれませんが。