旅の報告 その4

 なんとかコルトーナの旧市街に向うバスに
乗り込めたようで、朝からどっと疲れました。
今日は今までに無く、とっても寒いのです。

バス停の時刻表に書かれていたBARはバスが
だいぶ坂道を登ったところにありました。
そこから何人かの人が乗り込んできます。
ここが乗場なの?でも、駅からはかなりの距離あります。
う~ん。よくわからん。まぁ、乗れたからいいか。
イタリア語が解読できれば何も問題なかったのかも・・・。
とにかくバス停で待っていればよかったようです。

コルトーナの旧市街はかなり標高の高いところにあるようです。
バスは舗装されて綺麗な道路を
大きなカーブを切って登っていきます。
進行方向右側になだらかな大地や、点在する町並みが広がります。

10分もかかったでしょうか?
コルトーナの入口ガリバルディ広場に到着です。
降りるときに現金で1euro払いました。もしかしてただ?
何て、ずうずうしい事を考えた自分にかなり赤面。

広場に着いたら、まず帰りのバス停を確かめました。
時刻を見ると1時間に何本かはあるようで、ほっ。
一応INFOを探したのですが、どうしても見つけられませんでした。
う~ん。???相性悪いのか知らん。

ナツィオナーレ通りを通って、まずは教区博物館を目指します。
この通りがこの小さな町にしては、かなり洒落ているのです。
昔ながらの雰囲気を残しながら、アンティークショップやカフェ
食材のお店・・・とてもお洒落です。お店めぐりは後にして・・・。
通りの先の市庁舎の脇から教区博物館へ。
やっとたどり着きました。”受胎告知”との対面です。






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1件のコメント

  • 旅の報告 その5

     ここのフラ・アンジェリコの”受胎告知”は
    フィレンツェのものとは全く違い、黄金に輝いています。

    画面のほぼ中央に描かれている天使ガブリエルは
    金色の羽に赤いドレスを身にまとい、自信満々の面持ちで
    マリアに神の志を告げています。
    それに比べ、マリアは質素なマントを身に付け、小鹿のバンビちゃんの
    ように弱弱しい面持ちでお告げを聞いています。

    どうみても、天使ガブリエルが主役ですね。

    でも、繊細で甘いアンジェリコのこの絵画は
    いつまでもずっとみていたい。そんな素敵な作品でした。

    一番の目的を果たし、さあ、町の散策です。
    坂道のきついこの町はモンテプルチャーノのように
    街中を走るバスも無く、ひたすら歩くにはかなり大変です。
    町の人にくっついて坂道を登り始めましたが、途中で断念。
    スキーの直滑降かと思うほどの坂もあります。
    そんなところに車がとめてあるのですから、凄い事です。

    それでも、とりあえずウロウロした後、『寒いし、お昼食べよっと。』

    残念ながら美味しいものには出会えませんでした。
    滋味がありすぎて、ちょっと・・・。

    お店巡りでもして帰ろうと思ったら、
    まだ2時前なのにお店が閉まり始めています。
    なんだか、気力も失せてしまって、とぼとぼバス停に向いました。
    ガリバルディ広場からはトラメズィーノ湖も見渡せます。
    すばらしい景色ですが、残念なことに強風が吹いています。

    バスを待っていると、いきなりお爺さんの顔が目の前に現れました。
    フレッド???と、お爺さんが聞いてきます。
    当然でしょう!私がびっくりしていると、一緒にバスを待っていた女の子が
    相手にしちゃだめよ。と、目配せしています。
    お爺さんは、今度は鳥さんに向って話し掛けています。
    サンフランチェスコだったのでしょうか?

    こうして私の初コルトーナは中途半端に終わったのでした。

    でも、これが幸いでした。駅につくと私の乗る列車の後は
    みんなショーペロの表示です。
    ひゃあぁ~。助かった。
    フィレンツェに着くと、掲示板を見上げる人たちで、ごった返していました。
    先日予定されていたストが中止になって、今日急にストになったようでした。
    ぎりぎりセーフで、無事イタリアの旅を満喫する事が出来ました。

    ※パリでの出来事
    パリのホテルの朝食ルームに入ろうとすると
    すごい大きな話し声がします。
    満席なのかと思うと、そこには仏人の1組の若いカップルと、
    3件両隣ですといった、伊人3組の中年ご夫婦が。
    そうです。この伊人グループです。ぼんじゅ~。めるすぃ~。といって
    フランス人を真似しながら、盛り上がっています。
    なんせ、もともとの声が大きいのです。
    エコーかかってるし。

    彼らがでていったあと、カップルが私のほうを見て、
    『ニタッ。』笑われてるよ。伊人さん!
    でも、憎めないのはなぜでしょう?

    つまらぬ報告ですみません。
    では、これで終わりです。






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    退会ユーザ @*******
    06/02/10 22:28

    お帰りなさい

    こんばんは。

    レポート楽しく読みました。
    また素敵な旅行をなさったようですね。

    スポレートは私の旅のプランの1つに入っていて(単なるプランですけど)
    どうしようかと思っていましたが、やっぱり、はずせませんね。

    コルトーナは映画「トスカーナの休日」の舞台で、
    ここも、魅力一杯のようで、行ってみたいです。

    本当にイタリアは行きたい所が増える一方です。

    イタリア人は大声でしゃべる、という風にいわれているみたいです。
    バスや電車の中でも、オペラの幕間ですら、騒々しくて、
    でも、気楽にすごせていいですけれど。