Re: タイ鉄道の完乗

ochocientosさん、初めまして。レスポンスありがとうございました。
「完乗の同好の士を得て、心強い限り」なのはこちらのほうです。あとどのくらい残されているのでしょうか?
スラータニーからの支線とはキリラッタニコム線のことですね。私が乗り残している最後の31kmとはまさにそこなのです。
タイ国鉄の件ですが、JRのことを家族の前で時々はわざと"国鉄"といってみたりして郷愁に浸る頑固親父です。JNRがJRになったときには殆ど一夜にして看板や各種表示がかわったのだと思いますが、タイではSRT(State Railway of Thailand)ではなく未だにRRT(Royal Railway of Thailand)のままの貨車やゴミ箱がそこら中に残っていて、書き換える気があるのかな? と思ってしまいます。
ニックネームを決める際、SRTにしようかと迷ったのですが、一般の方にも分かりやすい"国鉄"にした次第です。ただ間違った知識を広める結果になりかねないので、再考しようかとも思っています。
南本線の支線へ入るるのがひとつとは、おそらくガンタンかまたはナコーンシータマラートしかありませんが、私は記録が目的ではなく(一時そんなときもあり昼間にとんぼ返りで往復して距離を稼いだりしたこともありましたが)車内や停車駅で弁当や果物を買ったり、乗客や沿線風景を眺めたり本をよみながらゆっくりと鉄道の旅を楽しむことにしていますので、終点で1泊し同じルートで戻ることを基本にしています。
なぜならその街を体感したいし、到着が夜になることもあるので逆コースで車窓風景や乗客も観察したいからです。だから3等車が基本で長距離の場合はやむなく2等寝台(できればa/cなし)の下段にしますが、スンガイコーロックへ往復したときは寝台も2等座席も売り切れで往復とも20時間ほど3等座席で揺られた2泊3日の旅(日程の都合で現地泊できず)は少し辛かったです。
ガンタンへはBKKから直通夜行で行き、帰りはトランで途中下車、次の夜行で戻りました。ナコーンシータマラートも同じく夜行で直行し翌朝のスンガイコーロック行に乗ってマレーシアへ徒歩で入り、コタバルからKLへマレー鉄道に乗りました。
こうして書き連ねているときりがないのでご質問の件ですが、私がバイブルとしているその名もズバリ「タイ鉄道旅行」(岡本和之・めこん・93/11初版)によると"究極のローカル線"で、私もあえて最後まで残していたわけではなく面倒なところは早く済まそうと思っていたのですが、結果的に最後になってしまいました。岡本氏の紀行文は次のとおりです。乗車時期は不明だが90年頃ではないかと推測されます。
HAT YAIから鈍行で14時頃スラタニへ行き17:05発の1日1本しかない列車に乗り18:10着(いずれも定刻より10分延)、スラタニ駅員に「終点には宿がないので駅近くの国鉄職員宿舎に泊まったら」とアドバイスされたが、車内で出会った男子高校生に「自宅に泊めてあげる」といわれた。駅前にモトサイが数台待機しており、高校生が「15km離れた国道まで行くと16:30のスラタニ行き最終バスがある」と聞いてくれたので、それで戻ることにしたがバイクは真っ暗闇の中を100km近いスピードで飛ばしてギリギリに着き、しばらくしてバスはやって来た。それまでモトサイの青年は待ってくれており「バスが来なかったら俺の家に泊まれよ」と言ってくれた。
たいへん長文になり申し訳ありません。以上ですが答になりましたでしょうか、あまりお役に立たなかったのではないかと思いますがご容赦ください。



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1件のコメント

  • 退会ユーザ @*******
    06/02/03 03:01

    スパンブリー線

     タイ国鉄 さん、さっそくの返答ありがとうございます。私も、岡本『タイ鉄道旅行』をバイブルとしています。この本とタイの時刻表ともども、日本に送ってしまい、かつ、タイ鉄道のサイトが重くて時刻表がダウンロードできないので、推測で書くのをお許しください。

     乗りにくい線の筆頭はキリラッタニコム線で、これは岡本さんほどのタイ語力がないと難しそうですね。もうひとつ頭が痛いのは、ホアランポーンから南本線を下り、しばらくして分岐する線のことです。たぶん「スパンブリー線」だったと思います。岡本さんは、夕方の便で終着駅まで行って、バスでバンコクに戻ってきています。

     私も、実は完全な完乗派ではなく、木製内装の3等車を乗りまくる「旧型客車原理主義者」です。そのため、早くから旧型客車が鋼製車に置き換えられた東本線は、チェーサンヤオ分岐点までしか乗っていません。ノーンカーイも、昨年10月に行ったのですが、横着して飛行機でした(私は航空ファンでもあります)。あとは大体乗っています。気になるのは、北本線・南本線系統(バーン・スー方面)から東本線へ直通する列車がありそうなことですね。ここは明らかに別線ですから、乗りに行かなければなりません。

     懸案だったパポンヨティン線は、先日乗りに出かけました。列車遅延のためカンタンに行きそびれた話も含め、最近の状況をまとめてみましたので以下をご覧ください。

    http://homepage2.nifty.com/jiha/etc/ourc/ourc07614.pdf 

     今後ともよろしくお願いします。

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    パポンヨティン線

    ochocientosさん、こんばんは
    パポンヨティン線なるものがあるなんて全然知りませんでした。教えていただきありがとうございます。「岡本バイブル」にも載っておらず、知らないままだと乗り残しているのに「全線完乗」などと大きい顔をするところでした。HP拝見しました、多謝です。
    スパンブリー線は南本線とナムトク線が分かれるノーンプラドックから北に分かれて78kmの、トンブリから1日1往復しかない(それもスパンブリー始発の列車が折り返しというキリラッタニコム線と同じパターン)線で英文時刻表には載っておらず、岡本さんの本によるとスパ07:00-11:45トン12:30-17:45(93/3)となっており、私は数年前に乗ったと思うのですが終点で泊まったのか定かな記憶がありません。
    本にはスパンブリー駅からさらにマライメーン停車所まで行くと書いてありますが、私の乗ったときは行きませんでした。東本線も2回乗りましたが、アランヤプラテート止まりでティーユットロットタイへは行きませんでした。
    ガンタン行きの際は不運でしたね。駅舎は本にもあるとおり味わいのある木造で駅前の鄙びたたたずまいがすてきでした。
    ぜひまた情報交換したく存じます。