100年前まで欧州最大の国家だった、いわばヨーロッパの都がウイーンです

ウイーンは大きいですよ。

パリ市は山手線の内側の広さしかないですが、ウイーン市は東京23区よりやや小さいだけです。
まあ、シェーンブルン宮殿とベルヴェデーレ宮殿を除くと、見所の大半はリング内の1区とリング沿いにあるのでコンパクトに観光できますが。歩きだけでも。

100年ほど前までは今の中東欧9カ国からなるヨーロッパ最大の国家(オーストリア・ハンガリー帝国)で、いわばヨーロッパの都ともいえる街だったので見所は底なし沼です。

ウイーンの料理がドイツよりおいしいのも、ドイツ料理に中東欧各国の料理がミックスされたのがオーストリア料理だからです。

マリーアントワネットがお嫁に行ったころのハプスブルク帝国の全盛期は婚姻政策でスペインやベルギー、北・南イタリアなど欧州の大半を領有。

ミラノ風カツレツ(ウインナーシュニッツエル)やスペイン乗馬学校がウイーンにあり、ブリューゲルなどフランダースの画家の作品の多くがウイーンに集まるのも、全盛期のなせるわざです。

広さが北海道ほどしかない現在のオーストリアの首都としか見ないと全体像を見誤ります。

1週間でも見切れないというのは、このような歴史が背景にあるからです。

本当はオーストリア滞在は全部ウイーンにしたほうがいいかも知れませんが、友人の希望もあるので、そうも行かないのでしょう。

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