夕食なんていう習慣そのものが無い ヨーロッパで、バカみたいに三食がっつりとホテルやレストランで飯を喰っているのは、日本人観光客くらいのものだろ。 連中は、朝は、カフェオレとクロワッサンだけ。10時過ぎに出先で軽食を食べる。昼に家に帰って、暖かいものを、ゆっくり食べる。これを「ディナー」と言う。外食も、するとすれば、この昼飯。だからこのときに、ワインだのビールだのも飲んじゃうし、地方部なんかでは、いまでもこのまま夕方まで昼寝。夜は、チーズその他のつまみでだらだらと会話しながら飲む。それでおしまい。夜の外食なんて、子供が来るところじゃない。子供は、日が暮れたら、何も食べさせずに、とっとと寝かす。 三食とも火の通ったものを食べたがる現代日本の食生活の方がかなり特殊。塩分などがきつい保存食が減ったために、まいど火を通さないと、腐る、という問題が生じたからか。