Re: 日本の自殺者数

メキシコの麻薬抗争がはじまったのは、この5年のことで、そこから殺されたのが10万人、同時期の日本の自殺者が10万人以上と新聞で知り、まさかと半身半疑でしたが、2012年だけで28,000人弱、やっぱり本当だったんですね。こちらでは、自殺も他殺扱いですので、年間の他殺事件は、メキシコより日本の方が多いことになります。メキシコでの自殺者は昨年で86人です。交通事故での死亡者を含めても、やはり日本の自殺者の数のほうがおおいです。2012年の麻薬関係の殺人は5000人弱と峠は越したようです。

メキシコの麻薬問題は、以前は麻薬マフィアと政治家が癒着、また、国内使用は少なくほとんどがアメリカ向けへの輸送基地だったんですが、麻薬使用者による犯罪が急激に増加、前大統領が麻薬マフィア絶滅を正面きって開始。36人いた大親分のうち33人や、それに癒着していた政治家、公務員、警察官、軍人が軒並みに逮捕し収監しました。

しかし、麻薬は巨大な金になるので、次期親分の座を狙うのが、パナマやコロンビアの過去と同じように、出没してきました。この新人親分希望者も徹底的に叩きつぶすのが、いわゆる政府と麻薬組織との「戦争」と呼ばれているものです。現実に、12歳で麻薬使用開始、その購入費用を得るための悪事、14歳で一人前の麻薬売人で15歳で大金持ち、そして、16歳で殺されるのも出てきました。麻薬売人から数段うえの麻薬組織に入るには、敵対関係の麻薬組織の首をとってくるのが条件。そして、麻薬組織の人間は都会には住んでおらず、地方の通常の交通機関では行けないところで、今回のミチオワカン州3町村もそのようなところです。ましてや、観光者がヘリコプターをチャターし、何も見どころのない広大なハゲ山をわだわだ見にいくこともなしです。ハゲ山みたければ、メキシコ中の高速道路から楽してみれます。一般市民からかけ離れた場所での出来事なので、関係なしどころか、もっとドンドンやってくれっていう気持ちです。殺されても、殺された人の身から出た錆びという気持ちです。

わたしは日本での青春時代は神戸近辺でしたが、あそこは「山口組」の本拠地で、ヤクザ同士の抗争も多く、一般市民の地域内での殺人が多くありました。実際に転がっている死体を見る(見たことあり)か、見ないかで大きく判断基準は変わってきます。

また、麻薬組織のほとんどは、メキシコ人でなく、サルバドールやホンジュラスからの不法滞在者です。また、殺されているのも、ほぼ全数が中米人です。わたしの自宅近くに北米行き鉄道路線がありますが、その貨車の屋根に常に鈴なりに乗っている中米人がいますが、「殺されるなよー」って気持ちで見送っています。ここは人手不足で仕事はいくらでもあり、メキシコで真面目に就労しようとする中米人には、不法入国者でも、就労ビサの発行を無料で発行しています。給料も、真面目に働けば、2年で新車の車が買え、5年で自分の家がもてる金額です。医療も家族の誰かが、給与所得者であれば、その家族全員が、無料(診察・薬・検査・手術・入院)で、子供の学校も外国人差別なしで、家族くるみで貨車の屋根に乗り、北に向けて移動して人は、ここに留まって欲しいです。

bさんもメキシコをご存知のようなので、ニュースをそのままで、観光者は注意とやらず、ちょっと場所の注釈でもあれば、よかったのですが。読んだ人を怖がらすだけの効果を狙らう結果になるので、bさんでにはなく、読んだ人に少し注釈をしただけです。

スペインの列車事故で、観光者はスペイン鉄道には気をつけろ、って発言と同じです。それを見たスペイン人は、JALの逆噴射事故や泥酔状態での機長の墜落事故、福知山線での速度違反の脱線事故があったから、日本に行く観光者は、JALに気をつけろ、JRに気をつけろ、となりますが。

日本もメキシコも、健全な目的で観光するのであれば、治安などまったく問題なしは、十分に体感しており、ここを少し直してもらったら、日本がより良くなると言うと、日本にケチつけた、と理解されるのには、困ったものです。

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