【5日目-4】 ローマのセール、今年は遅いみたい 気を取り直して、まだ明るいので、スペイン広場から歩ける所まで散策してみようということにし、 地下鉄で出かける。売店で1回券(1ユーロ)と、明日用の1日券(4ユーロ)を買い、 テルミニからスパーニャ駅まで。降りてすぐのスペイン広場を見る。 トリニタ・デ・モンティ教会は修復中で景観が悪かったが、日本を発つ少し前にテレビでも 「ローマの休日」が上映されたのを改めて見たようで、妹は満足そうだった。 広場から続く有名なブランド通りコンドッティも興味深いのだが、 今回は、日本から撤退したフランスのメーカーのバッグを探しに来たこともあって、 コンドッティから2本ほど離れた通りの店に寄り道をする。 夢中で品選びに没頭していると、関西系の上品なおば様とお姉さまの親子連れに話しかけられた。 あまりにもワタシ達が夢中になっていたので、日本でそのバッグが流行っているのですか??という ことだった。「いえ、流行っているわけではないんです」と、ただ手に入れるのが難しくなってしまって、 ということを説明すると、「そうなんですか~。ところで卒業旅行ですか??」なんていう、こちらが 可笑しくなってしまうような質問から(さすがにヨイショがウマい)、バッグとは関係のないような、 ホテルとか近くのコンビニの話とかを店の中で始めてしまったので、とりあえず妹に会計を済ませ 店を後にした。ツアーで来ていたようだったので、日本人恋しいという訳ではなさそうだったが・・・ しかし、この母娘から聞いたところによると、ローマのセールは14日からということらしかった。 彼女達もどこかのブティックで聞いてがっかりしたとのこと。この日は11日。 ミラノは5日からだったようなので、ずいぶんと遅いスタートなのだなぁ。 しかしバリーに入って、財布を見せてもらうと、シークレットで割引をしているらしく3割引だった。 こんなふうに割引をしている店、商品も少なくないはず。。。 リナシェンテに行ったり、ブラブラしながら、トレヴィの泉へ。ジェラートを食べながら一息つこうかと 思ったら、今度はジェラート屋が休み。はぁ~今回は休みばっかり。。。 コインを後ろ向きに1回投げて、すこしゆっくりした後、今度はパンテオンへ。 妹はすごくパンテオンを楽しみにしており、本当は明るいときにも連れて行きたかったけど 今日中に押さえれば、明日の観光が楽になるので、とりあえず行ってみることに。 内部は思ったより明るく照らされており、よく見学できた。妹も少し予習して来たらしく 教えてもらいながらまわる。この建物が2000年以上前に建てられたというのが本当なら よく今まで保存できたものだと感心するし、それ以上にその技術にも驚きだ。 エマヌエーレⅡの墓前で、じっとそれを見ていたら、隣にいたおじいさんに「英語は話せるか??」 と聞かれたので、「少し」と答えると、彼はおもむろにパンテオン内部の説明を始めた。 おかげでラファエロの墓や、フレスコ画の書かれた時代背景などを理解することができたが そんな経験がはじめてのワタシは「もしかして、説明が終わった後にお金を請求されるんじゃ??」 な~んて、変な心配をしていた。おじいさんの説明がちょうど途切れたときを見計らい、 「グラツィエ!!チャオ!!」と言って離れると、おじいさんも「チャオ!!」と言ってくれた。 全く悪い人じゃなかった。むしろすごく親切な人だった。 そういうふうに、人を疑ってかかるようにさせているイタリアという国が、ちょっとうらめしくなった。
セール 私も7日にはローマにいましたが、 表にはセール表示がなくても、中に入ると、●●%オフの表示がある店があったので(大抵混んでる) ローマのセールはこうやってはじまるものなんだと思ってました。 正式に?はじまってたわけではなかったのですね。 >そういうふうに、人を疑ってかかるようにさせているイタリアという国が、ちょっとうらめしくなった コレを読んで、もうちょっと人を疑うようにしようと思いました。 暢気にカプチーノおごられてちゃいけませんね^^;
奢ってもらったの?? いいなぁ!! ワタシはかつて ナポリで未遂(おごってくれようとしたが断った)、 フィレンツェでリモンチェッロ1杯 だけです。。。 今回、寄ってきたのはおじいちゃんだけでした^^; イタリアの治安の悪さだけが原因というわけではなく 対人間に構えてしまう性格も関係あるのだと思います。 正式にセールが始まると 例えばコンドッティ通り全体がバーゲン一色になるんじゃないかなぁ。
【6日目】 ローマぶらぶら観光・臨機応変が大事 今日はまた、歩く距離やルートの進み方がはっきりと決まっていないので、 いつ昼食にありつけるか検討がつかないので、朝食の際、お弁当を作らせてもらう^^ 温かい飲み物は作ってくれる。カプチーノをふたつ。パンとペストリー、ハム・チーズ、シリアル、 ヨーグルト、妹が言うには三角チーズは美味しいらしい。でもジュースメーカーのジュースはマズ・・・ 昨日買った1日券に刻印。テルミニからコロッセオ駅まで。 地下鉄を降り、道路を渡ってすぐ、剣闘士の格好の男ふたり「シャシ~ン、トリマスカ~」 無言で通り過ぎる。最近では1ユーロに統一しつつあるということだが、実際どうなのか。 コロッセオ・・・中に入るのは実はワタシも初めて。入場料ひとり8ユーロ。カードは使えない。 思えば、美術館や教会の入場料ってカード使えないなぁ、これって、けっこう痛いんだけど。 終盤になって、現金の手持ちがなくなってきているので、できればカード利用で乗り切りたい。 9時半で入り口に行列は出来ていないものの、チケットを買うときは3組くらい並んでいた。 それでも待ち時間はなしといっていいだろう。順調順調。 以前は、建物の1階中央部分に橋が掛けられていて、地下の様子がよく見学できたような旨が 少し前に出版されたガイドブックに乗っていたが、現在は周りから見るだけとなっているようだ。 行きの飛行機で、映画「グラディエーター」を見たので、ますます興味深く見学した。 むき出しになっているレンガなどは、本当に1500年近く前に建設された跡なんだろうかとか、 本当にここで殺し合いが行われていたんだろうかとか、妹と話しながらぐるりと歩いていると、 1匹の毛づやのよいネコ発見!!以前はコロッセオ周辺にはネコがたくさんいたのに、今回は まったく遭遇しない、ローマどころか、イタリアに来てからはじめて会ったネコだった。 今回ワタシは、イタリアネコ達のために、日本から「ペット用にぼし」なるものを持ってきており 早速、あげてみた。ネコはビニールをがさがささせると、足取り軽く近寄ってきた。 しかし・・・あまり食べない。にぼしはお好みでないらしい。ちょっと舐めて噛んだりするが パクパクとは食べてくれないのだ・・・う~~~ん。でも頭をこすりつけてきたりしてカワイイ♪ ネコにかまっていると、高校生くらいか、白人のお兄ちゃんが近寄ってきて、いきなり日本語で 「キノウ キミノ ママニ アッタヨ(昨日キミのママに会ったよ)」と言ってきた。ビックリしたけど、 笑いながら「うそでしょ??」と言ったら、向こうも笑ったので、「意味知ってるの?」と聞いたら、 ちゃんと「I saw your mama yesterday.」だって。どこで覚えたのやら・・・ コロッセオを出て、パラティーノの丘のほうからフォロ・ロマーノに抜けようと思ったら チケットが必要なよう。後日知ったのだが、コロッセオと共通チケットだったようで失敗したのだが、 同じ事をしている日本人夫婦がいて(彼らも関西系)、「ダメなんですね~」なんて話してたら ワタシ達のガイドブックを見て、「それ見せてもらえませんか?」ということで見せると、 どうも、ツアーのフリータイムにナポリに行きたいのだけど、オプショナルだと高いので自力で 行きたい、しかし、自分達が持ってきたガイドブックにナポリが載っていないということらしい。 ツアーの添乗員に聞いたら、自力で行くのは難しい、しかも、今日は国鉄がストだといわれた、 とのこと、「あれ??今日ストがあるなんて事前に調べたとき分からなかったなぁ」と思いながら ナポリまでは電車で簡単に行けることなどを話し、向こうも旅慣れたカンジだったので心配ない だろうと考える。もう使わないのであればガイドブックを譲ってもらいたいということだったが まだワタシ達もそれぞれ2冊とも使うので、それはお断りした。 コンスタンティヌス帝の凱旋門まで4人で戻り、フォロ・ロマーノへ入ったところで お互い旅の無事を祈りつつ、その夫婦とは別れた。
【6日目-2】 バスを乗り過ごしても無問題??!! フォロ・ロマーノを抜けて、カンピドーリオ広場、ヴィットリオ・エマヌエーレⅡ記念堂を見て、 そこからバスでアヴェンティーノの丘へ行くため、バスを探す。 歩き方には逆方向だが94番と書いてあったので、94番のルートを確認しようと思ったのだけど、 ヴェネツィア広場のバス発着が多くて、どこから出ているのか分からない。 ウロウロしていると、またおじいさんが近寄ってきて、どこに行きたいんだ??と聞いてくる。 「アヴェンティーノ」と言うと、175番のバスだ、といって、案内してくれる。どうもヴィットリオ・ エマヌエーレⅡ記念堂の向こう側がバス停のよう。向かうまでに、これはヴェネツィア広場、 これはヴィットリオ・エマヌエーレⅡ記念堂だ、とかいろいろ説明までしてくれている。 昨夜パンテオンでのおじいさんの記憶が新しいので、これはたぶんリタイアして時間のある 老人が親切でこういうことをしているのかもしれないね、と妹と話し、親切に甘んずる。 バス停を説明してくれて、お礼を言うと、バッグはスリに気をつけなさい、とかなんちゃら言って 最後は握手でチャオチャオ♪大都市でも良い人はいるものだ!!! ところが・・・ 175番のバスが来て、運ちゃんにも「アヴェンティーノで降りたい」と言って、乗り込む。 バスはコロッセオを回り、チルコ・マッシモ駅を通り、アヴェンティーノの丘の入り口辺りを通り どのへんなのかなぁとのん気に座っているワタシ達をよそ目に、どんどん街なかに進んでいく。 信号待ちの時に、運ちゃんが何か叫んでいる。乗客の女の子が何か話しかけてくれているが 分からない。どうも通り過ぎたようだ。 運ちゃんの所にいくと、なんやかんやと言っているが、全く分からないので地図を見せても 彼はよくわからないようだ。最後にはまぁ座っていろ、という雰囲気になって、こちらも 仕様が無いのであきらめて座った。最悪どこか終点に着いたら、折り返しとかになるのかな?? と思っていると、地下鉄のマークが見えて、そこに停まるようなので、降りることに。 次回からは絶対に「ここで降りたいので、着いたら教えてください」というイタリア語を覚える!! 着いた地下鉄の駅はピラミデ。そうは遠くに行ってはいなかったんだな^^; バスは分かりづらいなぁ。朝テルミニから来るときに、バスターミナルの案内所で 路線図がもらえると歩き方に書いてあったけど、行ってみたら、無いと言われるし、 キオスクでマップを見たら、すごくわかりにくくて、買うのを断念。 まぁお天気だし、チルコ・マッシモ駅まで地下鉄ひとつ乗って、そこから歩いていくことに。 坂道もあり、20分ほど歩いて、やっとアヴェンティーノの丘、サヴェッロ公園に着き、 あまりに気持ちの良い景色に、そこでお弁当を食べることにした(といってもサンドイッチだが)。 平日の昼間からじゃれあう2組のカップルを横目にベンチに座り、ガサガサとやっていると どこからともなくネコたちが!!もう明日には日本へ帰るので、にぼしをあげる最後のチャンスと にぼしを大盤振る舞いするが、やはり好みでないらしい。 サンドイッチのパンをちぎって与えると、それは喜んで食べる。 なるほど・・・・・・日本のネコには日本式ににぼしなど、イタリアのネコにはイタリア式にパンやパスタ というふうに、きちんと味覚ができあがっているのだな、と姉妹でやっと理解する。 ここにはたくさんネコがいて、しかも似たような模様で、家族のようだ。6匹はいたかな?? 景色も素晴らしかったが、ネコに囲まれて幸せなひとときだった。 そこからすこしまた奥に進むと、マルタ騎士団広場に行き当たる。そこの十字軍騎士団団長の 別荘の鍵穴はいちど見てみたいスポットではあった。わくわくして覗いてみると、 確かにサン・ピエトロ寺院の姿がくっきりと見える。すご~~~い!!! 妹いわく「アルハンブラ宮殿の庭園みたいなカンジ」。ワタシはスペイン未踏なので感嘆のみ。
【5日目-5】 若さには勝てない ここまで来たなら、ナヴォーナ広場まで行ってしまおう。 着いてみると、想像とは違い、寂しい雰囲気。以前来た時は、メリーゴーランドや屋台がたくさん 出ており、お祭のようだったが。いつもやっているわけではないんだネ。 3つの噴水を見て、パスクィーノの像も見ると、時間は20時を越えていた。 なんだか疲れて、妹に「もうホテルに戻りたい、夕食は駅のセルフサービスレストランでもいい??」 と聞き(半ば有無を言わせず)、タクシーを拾ってテルミニへ。 タクシーを降りて、駅構内に入ろうとしたとき、1人の若い女性がダダダッと妹に近づいてきた。 んん!!新手のスリか???なんて瞬時に思うも、その彼女は何かまくしたてている。 姉妹で驚きもあって怪訝な顔をしていると、彼女はやっと雰囲気を察知したらしく、英語で 「英語は話せますか?」と聞いてきたので、「少し」と答えると、「アナタは中国人ですか?」だって。 ちがいます、というと立ち去っていった。 何か困った様子ではあったが、とにもかくにもワタシ達はびっくりしたし、妹いわく、 「彼女が連れの女性の所に戻ったら、その人が『ほらね、違ったじゃない』っていう顔をしていた」 と言うので、おそらく、妹のことを中国人だと思い込んだその娘が、何か聞きたいことがあって 夢中で話しかけてきたということだったのだろうという結論に行き着いた。 中国人に間違われたことで少々ショックを受ける妹に、「ワタシなんか、さっきホテルの前で 露店の人に『アンニョンハセヨ』って声掛けられたよ」と慰め、セルフサービスレストランへ。 サラダバー・カルボナーラ・マカロニのトマトソース・フライドポテト、しめて16ユーロくらいだったか。 構内が見渡せる席に座ったら、途中から、下の階から若い男達がなんやかんやとウルサい。 何を騒いでいるんだろうと思って見たら、なんとこっちをみて、手招きをしたり、話しかけてくる。 うちらがからかわれているんだー☆ヤダな~ちょっとコワい気もするし。 さっさと食べて、見えないように移動し、降りるかに見せて別のバールでカプチーノを飲んで 様子を見ていると、しばらくして、立ち去っていったので、ホッと一安心。 駅地下のコンビニで水やジュース、ヨーグルトを買い、急ぎ足でホテルに帰る。 そうそう、セルフサービスレストランのお味といえば・・・まぁあのお値段であの味なら問題なし。 熱々ならむしろおいしいかもしれない♪とも思えた。 シャワーのお湯は問題なく熱いのがたくさん出る。不幸中の幸い。 明日は朝一でコロッセオに行き、午後からバチカンに行くことにする。