【5日目-3】 ローマのホテルはハズレ ランチが思いのほか早く済んだので、1本前のESに乗れるかもしれない。 その足で駅の窓口に並び、13:50台のESに変更できるか聞いてみる。 昨日のプロカッチのお姉さん談によれば、今日からピッティ・コレクションが始まり、 フィレンツェの街は人の出入りが増え騒がしく、タクシーもつかまらない状況になるだろうとのこと、 あぁ、だからホテルが軒並み料金が高くなっていたし、なかなか空室も取れなかったのか~と納得。 だから、もう出発30前のESの座席は、今日は特にいっぱいかなと思いきや 窓口のおばちゃん、あっさりチケットをくれた。しかも変更料はかからないとニッコリ。 今までも変更して1.5ユーロとか記憶があったのだが、思えばあれは、もう出発した電車の切符を それ以降の電車に変更するときにかかっていた手数料だったのかぁ~と納得。 ホテルで荷物を受け取り、ホームに戻ってきてもまだ余裕があったので、日本に電話を 掛けたりしながら(日本は夜の21時半頃)、時間前にホームに入ってきたESに乗り込む。 座席はかなり混み合っていて、ほぼ満席。でも嬉しいことに定刻出発。 ローマまでは1時間半強。思いもよらずESに乗れた(でも2等だけど)から、なんとなく嬉しい。 これで定刻到着なら、ローマに着いても少し街なかを歩けるなぁと思いながら、ガイドブックで予習。 妹はマッタリと、居眠りをしたり、車窓からの写真を撮ったり。 混んでいるからか、切符の拝見が来ないままローマに到着。ほぼ時間通り。 ローマも他の都市同様、中央駅の近くにホテルを取った。 テルミニ駅のホームを背にして右側のマクドナルドを直進して100mも行かない所にある。 ○「Minotel Corot」 http://www.minotel.com/minotelPublic/main/basicHotelInfo.asp?hotelCode=IT236 チェックインをして部屋に通される。せまい。。。 洗面所を見ると、すっごくせまい上にシャワーしかない。バスタブつきでリクエストしたのに!! フロントに行って、バスタブつきの部屋は空いてないのか、換えて欲しい、と言ったら、冷たく いっぱいです、と言われる。ヒドい。。。旅も終盤だからこそお風呂で疲れを癒したかったのに。 テレビでホテルの案内ビデオが流れていたので見ると、他の部屋は広くて良さそうに見えるし ちゃんとバスタブもついている。ワタシが憤慨していると、妹がドアに貼ってある、非常口が 書いてある平面図を見て、「この階はみんな間取りがせまいよ、洗面所もみんなシャワーだけ だと思う」と、バスタブ付きの部屋が少ないのではないかというニュアンスで慰めてくれた。 思えばエレベーターは古いリフト、フロントは他のホテルのフロントを抜けた向こう側(同じ建物に 異なるホテルが併設って言うのはフィレンツェで経験あるけど)、なんだか変な造りのホテル・・・ 部屋の窓から見えるのは、他の建物の裏側ばかりだし、だからといっても、バスルームが外から 丸見えなのもすごく嫌だ。もうこのホテルは今回限りで、二度と泊まらないだろう。 飲み物用のグラスはすごく汚れていたし、歯磨き用のプラスチックコップを使えば穴が開いてるし、 クローゼットの中のハンガーは不ぞろいのものばかり、これで三ツ星とは片腹痛い。 以前に泊まったミラノのひとつ星のほうがまだいいかもしれない。書いていると文句ばかりだ。
【5日目-4】 ローマのセール、今年は遅いみたい 気を取り直して、まだ明るいので、スペイン広場から歩ける所まで散策してみようということにし、 地下鉄で出かける。売店で1回券(1ユーロ)と、明日用の1日券(4ユーロ)を買い、 テルミニからスパーニャ駅まで。降りてすぐのスペイン広場を見る。 トリニタ・デ・モンティ教会は修復中で景観が悪かったが、日本を発つ少し前にテレビでも 「ローマの休日」が上映されたのを改めて見たようで、妹は満足そうだった。 広場から続く有名なブランド通りコンドッティも興味深いのだが、 今回は、日本から撤退したフランスのメーカーのバッグを探しに来たこともあって、 コンドッティから2本ほど離れた通りの店に寄り道をする。 夢中で品選びに没頭していると、関西系の上品なおば様とお姉さまの親子連れに話しかけられた。 あまりにもワタシ達が夢中になっていたので、日本でそのバッグが流行っているのですか??という ことだった。「いえ、流行っているわけではないんです」と、ただ手に入れるのが難しくなってしまって、 ということを説明すると、「そうなんですか~。ところで卒業旅行ですか??」なんていう、こちらが 可笑しくなってしまうような質問から(さすがにヨイショがウマい)、バッグとは関係のないような、 ホテルとか近くのコンビニの話とかを店の中で始めてしまったので、とりあえず妹に会計を済ませ 店を後にした。ツアーで来ていたようだったので、日本人恋しいという訳ではなさそうだったが・・・ しかし、この母娘から聞いたところによると、ローマのセールは14日からということらしかった。 彼女達もどこかのブティックで聞いてがっかりしたとのこと。この日は11日。 ミラノは5日からだったようなので、ずいぶんと遅いスタートなのだなぁ。 しかしバリーに入って、財布を見せてもらうと、シークレットで割引をしているらしく3割引だった。 こんなふうに割引をしている店、商品も少なくないはず。。。 リナシェンテに行ったり、ブラブラしながら、トレヴィの泉へ。ジェラートを食べながら一息つこうかと 思ったら、今度はジェラート屋が休み。はぁ~今回は休みばっかり。。。 コインを後ろ向きに1回投げて、すこしゆっくりした後、今度はパンテオンへ。 妹はすごくパンテオンを楽しみにしており、本当は明るいときにも連れて行きたかったけど 今日中に押さえれば、明日の観光が楽になるので、とりあえず行ってみることに。 内部は思ったより明るく照らされており、よく見学できた。妹も少し予習して来たらしく 教えてもらいながらまわる。この建物が2000年以上前に建てられたというのが本当なら よく今まで保存できたものだと感心するし、それ以上にその技術にも驚きだ。 エマヌエーレⅡの墓前で、じっとそれを見ていたら、隣にいたおじいさんに「英語は話せるか??」 と聞かれたので、「少し」と答えると、彼はおもむろにパンテオン内部の説明を始めた。 おかげでラファエロの墓や、フレスコ画の書かれた時代背景などを理解することができたが そんな経験がはじめてのワタシは「もしかして、説明が終わった後にお金を請求されるんじゃ??」 な~んて、変な心配をしていた。おじいさんの説明がちょうど途切れたときを見計らい、 「グラツィエ!!チャオ!!」と言って離れると、おじいさんも「チャオ!!」と言ってくれた。 全く悪い人じゃなかった。むしろすごく親切な人だった。 そういうふうに、人を疑ってかかるようにさせているイタリアという国が、ちょっとうらめしくなった。
【5日目-5】 若さには勝てない ここまで来たなら、ナヴォーナ広場まで行ってしまおう。 着いてみると、想像とは違い、寂しい雰囲気。以前来た時は、メリーゴーランドや屋台がたくさん 出ており、お祭のようだったが。いつもやっているわけではないんだネ。 3つの噴水を見て、パスクィーノの像も見ると、時間は20時を越えていた。 なんだか疲れて、妹に「もうホテルに戻りたい、夕食は駅のセルフサービスレストランでもいい??」 と聞き(半ば有無を言わせず)、タクシーを拾ってテルミニへ。 タクシーを降りて、駅構内に入ろうとしたとき、1人の若い女性がダダダッと妹に近づいてきた。 んん!!新手のスリか???なんて瞬時に思うも、その彼女は何かまくしたてている。 姉妹で驚きもあって怪訝な顔をしていると、彼女はやっと雰囲気を察知したらしく、英語で 「英語は話せますか?」と聞いてきたので、「少し」と答えると、「アナタは中国人ですか?」だって。 ちがいます、というと立ち去っていった。 何か困った様子ではあったが、とにもかくにもワタシ達はびっくりしたし、妹いわく、 「彼女が連れの女性の所に戻ったら、その人が『ほらね、違ったじゃない』っていう顔をしていた」 と言うので、おそらく、妹のことを中国人だと思い込んだその娘が、何か聞きたいことがあって 夢中で話しかけてきたということだったのだろうという結論に行き着いた。 中国人に間違われたことで少々ショックを受ける妹に、「ワタシなんか、さっきホテルの前で 露店の人に『アンニョンハセヨ』って声掛けられたよ」と慰め、セルフサービスレストランへ。 サラダバー・カルボナーラ・マカロニのトマトソース・フライドポテト、しめて16ユーロくらいだったか。 構内が見渡せる席に座ったら、途中から、下の階から若い男達がなんやかんやとウルサい。 何を騒いでいるんだろうと思って見たら、なんとこっちをみて、手招きをしたり、話しかけてくる。 うちらがからかわれているんだー☆ヤダな~ちょっとコワい気もするし。 さっさと食べて、見えないように移動し、降りるかに見せて別のバールでカプチーノを飲んで 様子を見ていると、しばらくして、立ち去っていったので、ホッと一安心。 駅地下のコンビニで水やジュース、ヨーグルトを買い、急ぎ足でホテルに帰る。 そうそう、セルフサービスレストランのお味といえば・・・まぁあのお値段であの味なら問題なし。 熱々ならむしろおいしいかもしれない♪とも思えた。 シャワーのお湯は問題なく熱いのがたくさん出る。不幸中の幸い。 明日は朝一でコロッセオに行き、午後からバチカンに行くことにする。
【6日目】 ローマぶらぶら観光・臨機応変が大事 今日はまた、歩く距離やルートの進み方がはっきりと決まっていないので、 いつ昼食にありつけるか検討がつかないので、朝食の際、お弁当を作らせてもらう^^ 温かい飲み物は作ってくれる。カプチーノをふたつ。パンとペストリー、ハム・チーズ、シリアル、 ヨーグルト、妹が言うには三角チーズは美味しいらしい。でもジュースメーカーのジュースはマズ・・・ 昨日買った1日券に刻印。テルミニからコロッセオ駅まで。 地下鉄を降り、道路を渡ってすぐ、剣闘士の格好の男ふたり「シャシ~ン、トリマスカ~」 無言で通り過ぎる。最近では1ユーロに統一しつつあるということだが、実際どうなのか。 コロッセオ・・・中に入るのは実はワタシも初めて。入場料ひとり8ユーロ。カードは使えない。 思えば、美術館や教会の入場料ってカード使えないなぁ、これって、けっこう痛いんだけど。 終盤になって、現金の手持ちがなくなってきているので、できればカード利用で乗り切りたい。 9時半で入り口に行列は出来ていないものの、チケットを買うときは3組くらい並んでいた。 それでも待ち時間はなしといっていいだろう。順調順調。 以前は、建物の1階中央部分に橋が掛けられていて、地下の様子がよく見学できたような旨が 少し前に出版されたガイドブックに乗っていたが、現在は周りから見るだけとなっているようだ。 行きの飛行機で、映画「グラディエーター」を見たので、ますます興味深く見学した。 むき出しになっているレンガなどは、本当に1500年近く前に建設された跡なんだろうかとか、 本当にここで殺し合いが行われていたんだろうかとか、妹と話しながらぐるりと歩いていると、 1匹の毛づやのよいネコ発見!!以前はコロッセオ周辺にはネコがたくさんいたのに、今回は まったく遭遇しない、ローマどころか、イタリアに来てからはじめて会ったネコだった。 今回ワタシは、イタリアネコ達のために、日本から「ペット用にぼし」なるものを持ってきており 早速、あげてみた。ネコはビニールをがさがささせると、足取り軽く近寄ってきた。 しかし・・・あまり食べない。にぼしはお好みでないらしい。ちょっと舐めて噛んだりするが パクパクとは食べてくれないのだ・・・う~~~ん。でも頭をこすりつけてきたりしてカワイイ♪ ネコにかまっていると、高校生くらいか、白人のお兄ちゃんが近寄ってきて、いきなり日本語で 「キノウ キミノ ママニ アッタヨ(昨日キミのママに会ったよ)」と言ってきた。ビックリしたけど、 笑いながら「うそでしょ??」と言ったら、向こうも笑ったので、「意味知ってるの?」と聞いたら、 ちゃんと「I saw your mama yesterday.」だって。どこで覚えたのやら・・・ コロッセオを出て、パラティーノの丘のほうからフォロ・ロマーノに抜けようと思ったら チケットが必要なよう。後日知ったのだが、コロッセオと共通チケットだったようで失敗したのだが、 同じ事をしている日本人夫婦がいて(彼らも関西系)、「ダメなんですね~」なんて話してたら ワタシ達のガイドブックを見て、「それ見せてもらえませんか?」ということで見せると、 どうも、ツアーのフリータイムにナポリに行きたいのだけど、オプショナルだと高いので自力で 行きたい、しかし、自分達が持ってきたガイドブックにナポリが載っていないということらしい。 ツアーの添乗員に聞いたら、自力で行くのは難しい、しかも、今日は国鉄がストだといわれた、 とのこと、「あれ??今日ストがあるなんて事前に調べたとき分からなかったなぁ」と思いながら ナポリまでは電車で簡単に行けることなどを話し、向こうも旅慣れたカンジだったので心配ない だろうと考える。もう使わないのであればガイドブックを譲ってもらいたいということだったが まだワタシ達もそれぞれ2冊とも使うので、それはお断りした。 コンスタンティヌス帝の凱旋門まで4人で戻り、フォロ・ロマーノへ入ったところで お互い旅の無事を祈りつつ、その夫婦とは別れた。
セール 私も7日にはローマにいましたが、 表にはセール表示がなくても、中に入ると、●●%オフの表示がある店があったので(大抵混んでる) ローマのセールはこうやってはじまるものなんだと思ってました。 正式に?はじまってたわけではなかったのですね。 >そういうふうに、人を疑ってかかるようにさせているイタリアという国が、ちょっとうらめしくなった コレを読んで、もうちょっと人を疑うようにしようと思いました。 暢気にカプチーノおごられてちゃいけませんね^^;