私も行ってきました

去年の春に訪れたときは、中心部・NANGTONGあたりは無傷だったのですが、ビーチへ出てみるとあまりの景色に目を疑いました。
車が転がって、泥だらけのスーツケースが散乱して、海沿いの建物はほとんど瓦礫と化して、かろうじて残った三階建ての建物は屋根まで破壊されていて、津波のすさまじさを思い知りました。
そして翌日最も被害が甚大だったBANGNIANGへ移動。ここはさらにすさまじく、
メインロードの向こう側に軍船が打ち上げられ、TONY'S LODGEという新築のホテル(まさか津波直後に建てたとは思われないので、他より頑丈だったんでしょうか)が一軒残っている他は、一面の荒野…
言葉を失いました。
NANGTONG中心にスーパーやATMやゲストハウスやレストランは通常通り営業されていたので滞在には問題ありませんでしたが、「カオラックが普通にリゾートとして楽しめるにはもう二三年かかるだろう」と思いました。
そして今回の再訪で、また別の意味で目を疑いました。
長くなりそうなので続きます。

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1件のコメント

  • 私も行ってきました2

    まず、メインロードは津波以前とほとんど変わらなくなっています。
    夜のライトも賑やかで、津波のことを知らなければ
    「オフシーズンの割には人が少ないけどなんでだろう?」という感じです。
    ビーチへ出てみると、なんと、プール付の新しいきれいなリゾートもできていました。
    「暴落した土地を大リゾートが買いあさってる」なんて噂を津波後に聞いたのですが、
    オープンしていたNANGTONG BAY RESORT・GREEN BEACH・GERD&NOIはそれぞれ津波以前から営業していた老舗で、ちょっとホッとしました。
    しかしながらNANGTONGからBANGNIANGに至る、以前はバンガローやレストランが並んでた2kmにわたる場所は、
    津波直後のように瓦礫や車は転がってないものの、ヤシとカジュアリーナが静かに並ぶ無人のビーチとなってて、ところどころに花束を添えられた写真が置かれています。
    BANGNIANGですが、驚いたことにここも多くのゲストハウスが出来て、現在もあちこちで建築中です。
    なんと、セブンイレブンまでできていました(ただしプレハブ)。

    さて、私が以前お世話になったバンガローは、一軒はNANGTONGの街中にあったので大丈夫でした。これは春に確認済み。
    もう一軒はBANGNIANGのビーチ沿いだったので(春の時点では確認すら不可能)、覚悟はしていましたが、家族と従業員全9名のうち、7名がお亡くなりになられていました。
    隣にオープンしていたゲストハウスが、残されたご家族で新しく始めた場所でした。
    知らずに「ここの近くにあったバンガローだけど…」と尋ねて、「悪いこと聞いてしまった…」と大変落ち込みました。
    「妹も娘も死んで、どうしていいか本当にわからなかったけど、新しい生活を始めなきゃいけない。お客さんのためにもね」と涙とともに語ってくれた姿に、
    ひたすら「カオラックが昔以上に賑やかになりますように」と祈ることしかできませんでした。

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    私も行ってきました3

    ちょっと観光情報を。津波後でも、タイが世界に誇るダイビングスポット・シミランとスリンへの本土ベースとしてのカオラックの魅力は色褪せることがないようで、
    街中にはかつてとほとんど同じ数の20軒以上のダイビングショップが営業中です。
    日本人経営の2軒ももちろん営業中。
    はじめにダイビングのメッカとして開発されて、続いてプーケットの俗化を嫌った
    (カオラックはゴーゴーバーやジェットスキーは禁止)北欧・ドイツの中高年に人気がでたことから、
    以前からカオラックのイメージは「清潔・上品・落ち着いている・ちょっと高い」でしたが、
    それは津波後でもあまり変わらないようで、500B未満の安宿はほとんどありません(津波以前は300B程度の安バンガローもけっこうあったんですが)。
    水シャワー・ファンの部屋が400-600B、エアコン・ホットシャワー・TV付で800Bからと、離島を除いてはタイで最も高い価格帯です。
    ビーチ沿いのプール付のコテージは1000-2000Bから。
    そういえばカオラックを代表するリゾート、SIMILIANAとMERDIANは、南西から来た津波をパカラン岬がブロックする形になって、比較的被害は少なめで、現在は問題無いです。
    (その分、パカラン岬の南にあったソフィテルは大打撃を受けてしまいましたが…)
    ボランティアベースはNANGTONGのバス停の南500mほどの地点、PHU KAOLAKというホテルの隣にあります。被災した女性の製作した人形やTシャツなどを販売しています。
    なお、500B未満の安宿の中では、このPHU KAOLAKが一番のおすすめです。水シャワーファンですが、ピカピカで、庭が美しくビーチ沿い以外の宿では一番雰囲気が良いです。
    ここは周囲から少しだけ高台なので津波被害は皆無でしたが、道を挟んだ向こう側は壊滅状態で、現在も再建中です。
    ちなみに旅行者の数も減ってはいますが、それ以上に宿の数も減ってますので、できれば宿は予約したほうが良いです。私はシミランでキャンプした帰り、どうしても宿が見つからなくてクラビまで行きました。
    「復興時期だから安くてお買い得かも」という考えはカオラックでは通用しません。