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06/01/16 17:16

3 ツアー選び、ホテルで休憩

3 ツアー選び、ホテルで休憩
 ルクソールの駅についたのは6時ごろ。まだまだ暗い。当初は、駅で明るくなるまでガイドブックでも読みながら時間をつぶし、明るくなったら散歩をしながらルクソール神殿(結構朝早くからやっている。ルクソールは営業時間が長い遺跡があり、時間を有効に活用しやすい。)など東岸の遺跡に徒歩で行こうという程度の計画だった。
 ところが、駅舎には待合室らしき場所は見当たらず、店はもちろん椅子も見当たらない(ホームにはある)。突っ立っていてもしょうがないので、当てもなく駅の外に出る。「TAXI、TAXI」の声に囲まれるが、さしあたり徒歩の予定なので断る。ところが、一人、どういう計画だと盛んに声をかけてくる人がいる。断ってもついてくる。彼の英語が訛りが少なく比較的聞き取り易かったのと、暗い中一人で当てもなく歩いてもしょうがないので、あっさり折れて話を聞くことになる。駅前のちょっとした喫茶店のような場所で話を聞くことになりついていく。
 紅茶を飲みながら話を聞く。最初はタクシーの運転手かと思っていたが(だからこそ英語が聞きやすいことが魅力に見えた)、ツアーの勧誘でエージェントらしい。ドライバーのほかにガイドがいて、各遺跡について完全なガイドを受けることができるといった説明を受ける。いずれにせよ西岸は足を確保する必要があり、悪い話ではない。料金を聞いてみた。そもそも相場をちゃんと調べてこなかったので、どれくらいふっかけているのかわからないが、結構高く感じる。いずれにせよ、ゲームは始まったので、「高すぎで無理じゃないかな、ごめん」といったリアクションを見せ、大幅に低い金額を提案してみる。日の出の時間になったためかコーランが聞こえてくる。なかなか先方は下げてこない。眠い頭はあまり働かず、結局ちょっとしか値切らずに妥協してしまう。旅行中の頭は予想以上に働かないので、妥協する前に少なくとも10秒は頭を冷やして考えるべきだというのが今回の旅行の教訓。即答する必要はどこにもないのだ。
 料金を支払う前に、他に料金がかからないことを何度も確認する。何度も確認することを失礼だと思う必要はない。所詮、どちらも英語はかなり?なんだし。ガイドのチップまで込みだそうだ(ガイドはそう説明されていることを知っているのかな? 何度要求してももらえなくて不満そうだったけど)。
 ツアー開始まで2時間ぐらい時間がある。彼は、ツアー開始まで知り合いのホテルで休まないかと提案してきた。いくらか聞いたら「あなたが決めること」という回答が返ってくる。そもそも、全く知らない人についていくこと自体安全なのかわからないが、今回の旅行の「安全」に関する基準は「死ななきゃいい」に設定していたので、好奇心優先で彼の提案にのってみることにした。
 部屋に案内される。休む分には悪くはないが、浴室にはちょっとこだわる私としては泊まる気まではしないだろう。彼にいくら渡せばよいか見当もつかないが、(自分としてはかなり)多目に渡しておいた。いずれにせよ、時差と早起きそのほかもろもろで疲れた旅行者には、気の効いたサービスだ。
 部屋を出るときに彼に感想を聞かれので、「よかったよ」というと、またお金を要求してきた。さっき十分渡したじゃないかと拒否。彼は、それは全部ホテルのオーナーに渡してしまったという。ただ、私が「予想外のお金がかからない」ことを重視している(金銭にからむことはしつこく確認する)ことを認識していた彼は、ほどなく諦めた。「自分が逆の立場ならば全部オーナーにあげたりしないぞ、、、」と思ったが、彼は諦めたあとも不満そうだったので、本当に全部あげちゃったのかも?

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