ソウルお一人さま焼肉体験談 私が訪れたソウルの焼肉店は、ガイドブックに載ってるような 日本語メニューの用意されている店ではなく、駅前や 地元商店街にある韓国人がいくような素朴で小さな 家族経営のお店ばかりでした。 はじめて行ったお店はKR清凉里駅(チョンニャンニ)の 周辺にあるお店。そこでは数件の焼肉店が凌ぎを削るように 立ち並んでいました。どこのお店が美味しいのか?やはり 一番お客が入っている店なら安くて美味しいに違いない そう思って店を選びました。 韓国語も話せない私が、一人で入店するには少し勇気がいりました 他に一人客はいませんでしたし、テーブルや座敷はみな4人単位 混みあっている人気店ゆえ、一人客など効率を考えれば嫌がられる そんな状況でした。 しばらく待って席に案内されましたが、案の定英語は通用しません 困った私は、知っている韓国単語を並べて恐る恐る注文を試みました。 カルビ...ハナ..チュセオ?(^^;)私が食べたかったのは牛焼肉です 私のオーダーの後、さらに何かを尋ねられ、理解が出来ない私は 微妙な笑顔を浮かべながらただただ頷くのみでした 待つこと数分、白い陶器の小皿に野菜系のおかずが5品ほど、ステンレス の食器にはご飯、ワカメスープ、サニーレタス、キムチなど次々と運ばれて きました。そして一人では到底食べきれないほどのお肉がどーーん 韓国特有であの使いにくいステンレスのお箸を使いながらまずは 一口、えっ、何かが違う、そう思いながらも、お箸はどんどん進みます 期待とは違うが、それはとても美味しいテジカルビ(豚焼肉)でした。 日本で食べたら3000円ー4000円と感じるメニューでしたが 実際の会計では1000円にも満たない良心的な価格でした。 そのお店では、味や価格もさることながら、私を感動させる魅力が他に あったのです。それは店員さんの客に対する笑顔とホスピタリティ。 そのお店のオーナーであろう80歳位のおばあちゃんは、言葉も話せぬ たった一人でやってきた外国人の私を気使い、常に笑顔で、お肉を 焼いてくれたり、昔覚えたであろうたどたどしい日本語で話し相手 になってくれました。 その他のお店では、韓国語で「準備中」との看板が読めず お店の方々の食事中に店へ入り込んでしまった私にも、気持ちよく 食事をさせてくれました。 味には人それぞれの好みがあり、評価を下すのは難しいですが 私は韓国焼肉が大好きになりました。韓国人も大好きです。 長文になってしまいましたが、最後まで読んでいただき ありがとうございます