12/11/12 08:54

一長一短

少し前、最適時期に関して論争があったような
気がします。主流は、”ない”だったと思いますが、
これも所詮主観でして、”正解はない”のが正解でしょう。

スペインなどの南欧に関して言えば、店がやっていないのは、
年末年始も8月も同じ。要するに、日本人にとり、休みが取りやすい
時期は、春の大型連休を除いて、観光には必ずしも良くはないのです。
欧州の南部に限っては。実は4月末から5月はじめも、日本にはない
(米国に追従しているのか?)メーデーがあったりスペインやイタリアには
祝日があるので、必ずしも良いとは言えないのが事実。

南は暑いので、仕事ができない、ならば店を閉めて遊びに行ってしまえと
思うのは、当然でしょう。真夏の暑いなかでもネクタイを締めて
仕事に行く日本人とは、人種が違うと言うか、価値観が違うと言うか・・・。
ですから、8月は店が閉まっていることが多いのです。しかも、
暑さは半端ではない。東南アジアや日本は、夏の暑さは当たり前なので、
しっかり暑さ対策ができています。日本では冷房のない店や宿は考えられないのですが、
欧州では必ずしもそうではない。店や自宅を閉めて、涼しいところに行ってしまうのです
から。しかし、時間の限られる日本人は、日中40度を超えようが、”観光”せねば
ならない。ある意味地獄です。最近でも、灼熱地獄のなかを観光しようとした訳ではないが、
冷房のないローカル線に、途中からアジア系団体が大挙して乗り込んできた。通勤列車なみの
混雑。湿気がないとは言え、軽く40度を超える車内は、まさに地獄。

特に、大都市はゴーストタウンになるので、食事の心配からせねばならないことも少なく
ないのです。ならば、海や山。確かに、店は空いているし、観光地なら(逆に地域住民や
通学の足は駄目)交通機関も動き、店も開いています。しかし、人混みは半端ではなく、
宿も取れない、取りにくい、取れても高いという状況が続きます。

大都市から人が居なくなるために、ビジネス客が泊まるような高級ホテルは安くなります。
9月以降では無理なような部屋でも、予算内で泊まれたりもします。これは夏場の
良さでしょう。

8月のイベリア半島は、できれば避けたいのが本音。日が長いからと言って、日中休みを
取らず、深夜まで観光すれば、体調を壊します。少し古いデーターですが(若い世代が
海外旅行に行かなくなったこともあるので)、海外で病院に運びこまれる日本人は、
意外にも10-20代が多い。これは、体力に任せ無理をするから。でも、暑いことを覚悟し、
事前に店の営業状況や宿の確保ができ、うまく休みをとれば(昼間は宿に戻り昼寝をする
とか)、日が長いのをうまく活用できるでしょう。

一方、冬は、基本的に室内で楽しむことが主流になります。仰せの通り、日本と違って
宗教行事であるクリスマスは、家族と過ごすことが基本なので、観光客には入り込むのが
辛い。今年のように、週末、クリスマスイブとクリスマス、さらに大晦日と新年明けが
連続すると、かなり厳しいでしょうね。さらに、年末年始まっただ中だと、日本から
欧州に入るのは大変(料金的にも)。

でも、街中がイルミネーションに飾られ、気持ちも引き締まります。これがなんとも言えない
良さでもあります。この時期にしか味わえません。

例えば、食事とかなら、8月も12月末もある意味最悪です。行くなら収穫の時期。
また、いくらワイン好きでも、8月のスペインでは赤は勘弁となるでしょう(私の
妻は平気で飲みますが)。食事が目的ではないのなら、何処かは開いています。
また、マドリードなどで行われるどんちゃん騒ぎが大好き人間なら、年末年始しか
体験できません(ヘルメット持参くらいの気持ちで行かないと危険ですが)。

結局、タイトル通りです。特に、海沿いと違い、内陸部は日中の温度はかなり厳しい
ですよ。夏場の。

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