Re: Re: 「ぶらじる丸」

飛行機の前は船が移動の主流でしたが、
移動の時間を長く共有する事で連帯感が生まれるのですね。
それは日本からブラジルまで航空直行便が有った時代にも経験できました。
たった24時間同じ飛行機というだけでも連帯感は生まれる。
今では24時間同じ飛行機で移動する事が無くなったので体験出来なくなりましたね。


「ぶらじる丸」は長い間三重県鳥羽市に展示係留されていました。
何回近鉄に乗って見に行ったか分かりません。
操舵室にはブラジルの海図が展示されていて朝から晩まで見入ったものです。
ブラジル移民船とはいえ本当の移民船は船底の3等船室で1・2等船室はレジャー用、
ブラジル到着まで3等船室の中で新聞が発行されたのは「あるぜんちな丸」で、
その時に発行責任者だった人がポルトアレグレに住み会った事が有ります。
その新聞はコンピュータに置き換えられ今でも続いているそうな。


サンパウロの日本人宿で停留してる人が沢山居ますね。
何処かに行くでもなく、日本に帰るでもない、そこに居るだけ。
現地女性と結婚もしないし、基盤を作るどころか何もせず時間だけが経過してる。
時間が止まった辛さというのか、入って行けない空間ですね。

幸い私は友達に恵まれ行くべきところが有るので自由に旅行を楽しんでいますけど、
それと常に日本人移民の足跡を追うのを忘れていないので新たな思い掛けない出会いもあります。
生々しい日本近代史を日本で知る機会は少ないのにブラジルでは目の当たりにする機会が多いですね。
人生の苦労度は格段に凄いのに笑顔で過ごせる余裕というのか、ブラジルの日本人は素晴らしいです。


日本目線でばっかり外国を見てても仕方ないし、郷に入れば郷に従えで現地目線や他国目線も必要。
その点ブラジルや南米諸国は欧州からの移民で出来た国なので欧州へ行く時には
日本ー欧州では分かり難い事も南米ー欧州では一発解決したりで分かり易いです。
逆に欧州系航空会社などは機内サービスを割愛してくれたり(未だに植民地感覚)
知らなくても良い面まで見せつけたりしますが。

  • いいね! 0
  • コメント 0件

0件のコメント