落語に出てくるお話ですが・・・

腹黒狸どの

彫り物に気をそそられておられるとか・・・。

筋肉質の見事な肉体だと映えますが、貧弱な肉体では痛いのを我慢するほどの見栄えは望めそうもありません。モチロン腹黒狸どのは前者であられるとはぞんじますが・・・。

・・で落語の与太話に身体イッパイに見事なガマン(彫り物)を入れて肩で風を切って歩いていた町内の頭(鳶の頭ですからモチロンその筋の人ではないはずです)が、多少の空っ風でもすぐ肌脱ぎになって力仕事をやってくれる。 ですから近所でも評判の人気者だったようですが、寄る年波で身体のあちこちに皺がよって、お腹の皮も垂れ下がるようになると、自慢の刺青もちっとも勇ましくなくなる。

背中イッパイの昇り竜も日干しの山かがしが倒れかけた老木にしがみついているみたいに見える・・・?とか。

銭湯でも背中が見えないように隅のほうに前向きで洗ってる・・・。

まあいまどきは皆さん内湯ですからこんな目にはあいませんが、何しろ好むと好まざるとの長寿国ですから彫り物をするのにも30年先の見栄えも計算に入れないといけません。

若い女の子なんて3-4年先のことも考えていないのでしょうが・・。

江戸で彫り物が広がったのは火消し人足が、火事場でどのくらい熱さに耐えて纏を振れるか・・・を誇示するための自己顕示からだとか・・・。

そこからヤクザへ・・となるのは実はお話の世界で、ものすごく痛いし、お金と時間が掛かるので生半可なことでは全身の彫り物などそう簡単には出来なかったとか。 

昭和初期?(多分)の毒婦?高橋お伝と言う人は全身に見事な彫り物があって、たしかその皮膚はどこかにあるはずです。 話だけか、もしかすると子どもの時に全国巡回の博覧会?で私も見たことがあるかも・・。

つまりはいったん入れると今の整形医療の技術を持ってしても元通りとはいかないそうですので、肉体の経年変化に耐える図柄を考えなければなりません。

・・とまあ こんなおせっかいな書き込みでした。

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