１日で回るって、がっかり人魚だけ見るということ？

この時期、ＳＡＳはチケットが異様に安いわな。国内旅行で高い年末年始の特別料金を取られるくらいなら、機内食でいいや、というのもわからないではない。だが、それはワナだ。コペンハーゲンは、スイスやプラハ、ニースなどと同様、年中、日本の年末年始の特別料金並に物価が高い。観光にも、まったく不向きな極寒で、地元住人以外は、寒さから逃れる場所すらない。写真を撮る、なんて、呑気な気候じゃないよ。

１日で回れるなどと、だれから伺ったのやら。あの街は、市内交通が悪いので、やたら歩くことになる。地元の連中は、ほとんど自転車。歴史ある文化的な公園や美術館など、かなり広く、いろいろすばらしいものがあり、それだけでも見るのに数日はかかる。まして、店を見て回ると、隠れ家的な商店街以外の住宅地の良店、レストランも多く、一気に回ることなど、体力的にも厳しい。ようするに、観光向けの表の顔より、職住の生活のあり方などが見所。もちろん、北欧中の人々がボートで買い物にくるショッピングタウンとしても充実している。

１２月３０日の１日だけ、雑貨屋とマンガ屋を見てくればよい、というのなら、できないことはない。マンガ屋なら、ストロイエ中央の聖霊教会の北側の裏、修道院通りの角に、半地下になっている店がある。ただし、デンマークは、自国のマンガも盛んで、日本からの翻訳ものは、かなりの有名どころか、まったくの正体不明のものしかない。雑貨なら、イルムとマガジンのデパートが手っ取り早い。寒くないし。

私なら、チボリ遊園地で、朝からまるまる１日、のんびり中の暖かなレストランやショーを楽しんで帰ってくるけどね。３０日は、年度営業の最終日。クリスマスの最後の日。この日で、４月まで閉園になる。