現金紙幣

手数がかかるなら諦める、って、ずいぶんな言いぐさだな。着払いで、と言ったところで、わざわざ馬鹿野郎の忘れ物を探して、小さい車のシートの下を手探りしてカメラを拾い、文具屋まで行って封筒を買ってきて、郵便局まで持って行って着払いで国際郵便を送るイタリア人の手数は、まったく視野に入っていないようで、かなり驚く。

ヨーロッパ人のだれが、そんな高慢ちきな問い合わせに、まともに応じるものか。そのうえ、トイカメラだろうと、先方で関税などの面倒も発生する。(価格からすれば課税対象ではなくても、内容物が「カメラ」であれば、一般のカメラの価格相当として課税される危険性が高い。)

だが、この質問者のほかに、いずれこの項目を検索し、旅の思い出のためになんとしても、と、本気で思う人がいるかもしれない。次のような方法は人から聞いたことがある。100グラム程度のものなら、送料込みでイタリアから日本まで航空便で20ユーロもしない。30ユーロもあれば、探してもらうくらいのチップとしても、残金は十分なはずだ。イタリア語の出来るやつにイタリア語(サレルノなら英語も大丈夫だろう)で丁重な手紙を書いてもらい、しかるべきチップとともに、返信用封筒も入れて、車に忘れた「おみやげ雑貨」を探してもらい、日本に送ってもらうようお願いすることは、それほど難しいことではない。(カメラがあろうとなかろうと、カメラを探してもらうこと自体に、チップが先に必要なことを理解しよう。)

言うまでもないが、万国郵便条約で、書留や保険付き以外の方法で紙幣を送ることは禁じられている。先述のように、カメラも、課税対象だ。そこあたりをよく理解した上で、さてどうするか。見つからなくてもともと、課税は覚悟の上、途中で没収されてもそれ以上ではない、という考え方も世の中にはありうるのかもしれない。なんにしても、急がないといけない。日数を経れば、たとえ見つかっても、ゴミとして捨てられてしまうだけだ。

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1件のコメント

  • 12/10/18 21:53

    Re: 現金紙幣

    ありがとうございます。
    手数がかかるのは自分ではなくて先方にというつもりでしたが文章力がなくてすみません。
    関税の事やクレジットカードの扱いや先方の手間に対しての謝礼に関しても悩ましかったので質問させて頂きました。
    自分のミスであり見つからなくても対応されなくても仕方ないと十分わかっています。
    雨のなかの路上返却だったのであたふたして焦ってしまってきちんと確認しなかったのを後悔しています。
    後悔先にたたず。
    これからレンタカーを借りる方も忘れ物には注意して下さいねえ。

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    返却には時間と心の余裕を

    土地勘が無く、カーナビを使っても、返却場所に容易にたどりつけない、ということは、ままある。

    忘れ物の再確認もさることながら、私は、中も、外も、借りたときと、返すときに、デジカメで写真を撮りまくることにしている。後で、傷をつけた、とか、車内が汚れて清掃費の追加が必要だ、とか言われてはたまらないからね。(そして、実際、請求されたことがある。)その場では気づかないことでも、写真なら写っているし、証拠にもなる。

    ホテルの部屋なども、そう。バスの時刻表、空港のゲートナンバー表、スーパーの営業時間。なんでも、メモ代わりの写真に取る。使わなくてもともと。だけど、そういうバックアップの安心感があれば、いまの目の前のことに注意を集中することが出来て、さらに忘れ物なども減らせるように思うよ。