バート・イシュルという選択肢も・・

春の梅さん　こんにちは。
ゆはよはさんが親身になって調べて下さったところ、ハルシュタットはちょっと残念な結果のようですね。
それでも、ハルシュタットへ行ったほうがいいと、熱心（？）に勧めていらっしゃる方もありますが、ザルツブルクからの限りある貴重な1日を使って訪れられる旅、変則的な交通で時間も余計かかるでしょうし、思ったような景色にもお目にかかれない、そんな中途半端なハルシュタットではもったいないと思います。

ここはいっそのこと、もうひとつの選択肢であったバート・イシュルにいらっしゃるのは如何かとお勧めしたくて出てまいりました。本当は出て来たくなかったのですが…。

バート・イシュル、それはステキなところです。
皇帝フランツヨーゼフとシシーことエリザベートが出会った町、レハールやブルックナー、ヨハン･シュトラウス、ブラームスなどの多くの音楽家達が集った町。
ここのカフェ｢ツァウナー｣で薫り高いコーヒーと名物のクグロフをいただきながら優雅な時間を過ごされてはいかがでしょうか？

近くにはフランツ・ヨーゼフとシシーが結婚記念に贈られた別荘、カイザー・ヴィラもあります。
実は、フランツヨーゼフはシシーの姉ゾフィーとこのバート・イシュルでお見合いをしました。ところが姉の付き添いで来ていたシシーの方に夢中になり結婚したという逸話があります。二人が出会ったホテルもあります。

また、別荘カイザーヴィラは、フランツヨーゼフのお気に入りの別荘で、彼は朝食には必ず「ツァウナー」のクグロフを食べたそうです。
第一次世界大戦への宣戦布告書に署名したのもここだったというから、如何にバート・イシュルが歴史的にも重要な場所であったかがわかります。
そういう歴史を感じながら、雰囲気のいいエスプラナーデ（プロムナード）を散歩なさるのもいいし、また前はカイザーテルメ（皇帝の温泉）と言っていた水着を着用して入る温泉で、旅の疲れを癒すのもよし・・。

温泉に行かないで時間が余るようでしたら、ザルツブルクに帰る途中のザンクト・ギルゲンで途中下車をして、幼い日のモーツアルトに出会うのもいいですね。ヴォルフガング湖もステキです。

バスのチケットは運転手から、バート・イシュルまでのターゲスカルテを買ってください。このほうが別々に買うよりお得です。
ザルツブルクからバート・イシュルの往復のバスの旅もそれはステキです。
オーストリアチロルのかわいい田園風景、ザルツカンマーグートのフシュル湖、ヴォルフガング湖などの風光明媚な風景の中を走ります。

どうかいい旅を！