ミストラル

天気、気候は本当に運次第。平年がどうだから・・・という予想はあまりあてにならないのがつらいところですね。私もいつも持って行く服装に悩みまくります。数年前、11月末〜12月初旬の旅行では、用心のため持って行った厚手のコート（＋毛糸の帽子、手袋）を一度も着ないまま終わったこともありました。でも、持って行かないわけにはいかないのですよね。いつ寒くなるかわからないんですから・・・。

他の方もおっしゃっていますが、ミストラルさえ吹かなければ東京と同じ感覚でいいと思います。でも、このミストラル、突然吹き始めて、一度吹き始めるといつ止むかわからない・・・。プロヴァンスに住んでいた頃、3日間一歩も外出しなかったことがありました。防寒具でなんとかなるレベルを超えています。体格のいい男の人でも真っ直ぐ歩けないくらいなので、小柄な私など本当に吹き飛ばされそうになったものです。イメージとしては、台風の暴風が氷のように冷たいものを想像してください。ゴッホが精神を病んだのはミストラルのせいだった・・・という説もあるくらいです。ドーデの小説「風車小屋だより」の冒頭でも、ドーデが生まれて初めて遭ったミストラルに驚く様子が描かれています。

とはいえ、短期間の旅行なら、ミストラルに遭遇しない確率のほうが高いでしょうから、そんなに悲観的にならず、でも備えは万全に、という感じで出かけられるといいと思います。冬の晴れた日のプロヴァンスの空は夏以上に青く美しいですよ。お天気に恵まれて楽しい旅になりますように。