準備不足

いいねぇ。若いうちに実体験として世界を見てきた方がいい。この国の偏狭で頑迷で怒りっぽい人たちには、いまの世界の現実なんて説明のしようがない。ハツカネズミに象の話をするようなもの。

ただ、ワーホリとなると、語学力がどの程度なのか。ドイツの場合、英語ができれば、ドイツ語の語学学校に行く必要は無い。だが、ドイツ語の語学留学とワーホリの両方、となると、かなり時間的に厳しい。ドイツの現地の語学学校って、宿題も多いからね。ドイツ語無しで、ということなら、現地邦人のところで、ということになるだろうから、デッセルドルフか、フランクフルトだろう。ベルリンは、その他のヨーロッパ都市へ行くのに、かならずしも交通の便がよくない。金額的に高い。

街の範囲が狭く限定されているので、ドイツは、どこも家賃や生活費がかなり高い。農業留学とかで、チロルかどこかの土田舎の牧場で住み込みで働くなら別だが。その他、ドイツ滞在で意外に高く付くのが、学費と保険。これらは、ワーホリで稼いだ程度では、とてもまかなえない。1年間となると、先に数百万円は必要になる。

来年の四月から、では、ムリがあるように思う。半端に行っても、年配の現地邦人の温情にすがるだけで、ただ長期観光をしているだけに終わってしまうよ。大金をドブに捨てるようなもの。

ヨーロッパに行くなら、とくに建築学なら、ドイツ語はもちろん、フランス語やイタリア語、スペイン語の基礎くらいはできた方がいい。生活がわからないと、建築もわからない。いまから語学や貯金の準備を始め、まずきちんと日本の大学院に入って、何度か現地を訪れてみた上で、交換留学の方がいいのでは? それだと、日本側のバックアップもあるし、きちんと向こうの大学でも学籍を得て、それでこそ、将来までつきあえる同年代の友人をつくることができる。なんなら、その後、日本の大学院の方はほかして、そのまま向こうの大学で学位を取ってもいい。

なんにしても、ドイツやフランスは、アジアみたいに、ぱっと行って、ぱっと働いて、すぐにだれでも人と溶け込めるというような国じゃない。世界中から遊び半分で留学やにワーホリに来る人が多いオーストラリアや米国やカナダとも、かなり違う。相手の肩書や素性には、すごくうるさい。逆に、それらがきちんとあれば、かなり動きやすい国でもある。こっちでの準備を相当にしてから行くのではないと、行っただけで終わってしまって、もったいないよ。一生を決めるくらいの大きなことは、3年くらいのプロジェクトとして取り組んでこそ、「建築」というものだよ。

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1件のコメント

  • Re: 準備不足

    回答ありがとうございます。

    今、親戚が自分とは別の大学にいてドイツに留学しています。
    その親戚から、生活費とか家賃の話は聞いていて、家賃はドイツの都市によってピンキリだって言ってたんですよ。
    生活費に関しては日本に比べたら安いって言ってましたし、自分も今年ワーホリの下見でドイツに行って来てドイツのスーパーの安さを実感してきましたので、生活費に関しては大丈夫だと思います。
    お金に関しては大学2年の時から貯めているので、ワーホリで過ごす1年間分の額はあるつもりです。
    実際に行ってみたら足りないかもしれませんが・・・
    宿題に関しても、親戚の行っている大学は少なくて自分でそれ以上に努力して勉強しています。(当たり前だと思いますが)
    元々、建築学科は割と宿題多い方だと思いますし、そこは気にしません。
    大学2年から考えていた事なので、ある程度ドイツ語と英語だけはできます。
    それ以外の言語は・・・

    今、大学院に行くのが決まっていますが、俺の行く大学は交換留学が1か月程度しかなく自分のやりたい事ができそうにないのでワーホリにしようと考えているんです。
    1年休学して行くつもりです。

    3年のプロジェクトと言うのは自分の中では、ドイツ1年、日本に帰って来てから2年の関係で行こうと思ってます

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