Re: Re: インドネシアの人たちのモラルと衛生感覚は?

先週のニュースで、わたしが21年間お世話になっているメキシコのケレタローが中南米で人口10万人以上の街で一番、清潔で治安のいい街と認定されたとのこと。

確かにこの街は人口80万でも夜中の若い女性の一人歩きもできるくらい安全で、警察官数も300人ほど。金持ち地域はもちろん、貧困者地域ですらゴミが落ちていません。とうぜん、人が集まるダウン・タウンだってゴミが落ちていず、くわえタバコ歩行者も皆無。

もし、ゴミが落ちているのをみたら、拾ってゴミ箱に捨てる習慣が何世紀も続いていています。地方からの観光客は、時々習慣で道端に捨てるのを見るんですが、それをかがんで拾うのは、いつも身なりのきちっとした地元の人たちです。
この間、ここの州知事と一緒に歩く機会があったのですが、一瞬立ち止まり、かがむと小さなゴミを素手で拾い、ゴミ箱に。わたしにはそのゴミが見えなかったのですが、恥ずかしい思いをしました。今の知事は当地でも何代も続いている指折りの名家の跡取りなんですが、そのような人でも芝居でない自然な姿でゴミを拾っています。

自宅の前にも小公園があるんですが、子供たちが遊び終わると、手分けしてゴミ探しや、雑草抜きをしています。また、バスケット・コートの金網も素人くさいけど、自分たちの手で修理をしています。

ここでは、他人の間違いを指摘することなく、いかに自分たちが住みやすい街に変えるかを、住民が少なくともこの400年以上無意識に行っています。法律での規制も、書面での通達も最低量、住民数による警察官数もメキシコで最低数ですが、問題なしです。殺人などの凶悪事件は年1回あるかないか、ロカール新聞の三面記事は、万引きと交通事故ばかりです。地方から人が万引きをするんですが、大きな写真付で新聞半ページくらいに載ってしまいます。
いかに住民すべてが、平和に、楽しく限られた人生を楽しむか、住民が無意識に生み出した知恵には、脱帽です。

これが、治安が悪い、物騒、悪が多いと怖がれているメキシコのケレタローの今日この頃です。

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1件のコメント

  • ケレタローはすてきな町ですね。

    すべてのものが、それで解決できるわけではないけれど、やはり環境は人を豊かにやさしくさせますね。

    環境がよければ誰だって気持ちがいいいし、幸せな気分に近づくんじゃないかな。
    400年もまえから住民が住みやすいまちにすべく努力は、なにがきっかけだったんでしょうか。
    誰かが、何かを提案したのか、本当に無意識に自然発生したんでしょうか。
    かなり興味があります。

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