五色薬水を求めて~ その2

1/7(土)

<傍若無人>

朝はゆっくり起床、朝風呂にも入り、PCもチェックしたりで
モーテルを出たのは10時をまわってから。
第1回目の食事である。
とは言ってもキムパブ天国で純豆腐チゲという、いつものスタートである。

ハフハフしながら食べていると、日本人女性の二人組が入店してきた。
こういったことは、ヤマネコは瞬時に分かるのである。
今回は両女性ともにコートのボタンを閉めていなかったのがポイント。
案の定、小声の日本語がぼそぼそと聞こえて来た。
店のアジュンマが注文を取りに来ているのだが、メニューが読めないらしい。
シンポウリマンドゥ以外、キムパブ天国をはじめ粉食の店は殆ど
日本語のメニューを置いていない(明洞付近は知らんが)。

彼女らはガイドブックを開き、ジュンドウフ○×・・と言っているのだが、
いかんせんアジュンマは意味がわからず、ただ困っている。

こっちはもういたたまれなくなって『スントゥブ??』と、
通訳らしきことをしてしまった。(不甲斐無いことをしてしまった)
と、一人の彼女が叫んだ。『あっ この人と同じやつ!!』
ヤマネコのスントゥブチゲを見て、そう叫んだのである。
御礼などハナっから期待していないのだが、
御礼どころか反対にジロジロ睨まれた。
ひっじょーに態度の悪いオンナどもであった。
しかしながらヤマネコは店を出るまでオールハングルで通したので
ざまあみろである。

<何処で降ろされるか分からない>

いよいよ襄陽に向け出発である。
・・・はて、どこのバスターミナルに行けばいいんかのぅ、と暫し考える。
とりあえず江辺の東バスターミナルに行ってみた。
襄陽行きのバスもちゃんとありました。
チケットを買い、飲み物の買ったりしてバスに乗り込む。
襄陽経由束草行きの優等バスは12時きっかりに出発。

途中、チャンピョン休憩所でわずか7分の休憩以外はひたすら走りつづけたのであった。
嶺東高速道(うろ覚え失礼)を過ぎ、国道7号線を北上する。
すると、突然バスが停まった。
運転手『襄陽です。降りる人はいませんか。』
時間的に、ここは襄陽のようである。
首を傾げながらバスを降りる。市内バス同様の、ただのバス亭である。
道の反対側に、小屋に毛が数本生えた建物があった。
襄陽高速バス停留場である。
中に入ってみると数人の客がいた。
行き先はソウル(江南)と東ソウル行きのみである。
ははっーん、よくあるパターンだな。
市外バスターミナルと高速バスターミナルが別々の場所にある町はたくさんある。

鉄道の場合、必ずホームに停まるので、初心者でも安心だ。
でも、バスは何処で降ろされるか分からない。
だからバスの旅は面白いのだ。

襄陽方面は、2002年9月に束草4泊をはじめ、訪れた事があるので
(ただし金浦-襄陽間はKALで移動)
地理は一応頭に入っているつもり。
市外バスターミナルへは歩いて10分もかからない。

市外バスターミナルは色々な都市に便があるので
そこそこの規模のターミナルである。
とは言っても田舎だから比べ物にならないくらい小さいけどね。

ここから市内バスで五色温泉に移動である。
東ソウルバスターミナルから五色温泉まで直行便があるのだが、
乗り換えを目的とした修行なので、今回は襄陽からのルートなのである。

近くの襄陽市場を見学してから五色に行こうと思っていたのだが、
バス便が16時の次が18時。
ということで、16時発の五色温泉行きの市内バスに乗り込んだ。

 →続く

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