連泊日帰りの繰り返しは旅の大切なものを失います

昔はほとんどがリュックやショルダーバッグなどでで移動時間が最少で済むように一筆書きに旅していました。

それが個人旅行にも本来はパック用であるスーツケース持参の方が現れ、それを持っての移動が大変なので、拠点で連泊して、そこから日帰りするような方も増えました。それがさも旅慣れているかのように吹聴されました。
ここから旅の堕落が始まったと見ています。

人気観光地であればあるほど、日中は観光客で溢れ、その街が静かな日常の姿を見せてくれるのは観光客が潮のように引いた夕方から、またやってくる午前遅くまでだけかと思います。

そのゴールデンタイムを荷物持参をしたくないばかりに味あわないのは実にもったいないと思います。まさに本末転倒です。
やはり、どの街も1泊はしないと観光したとはいえないと思います。
旅のルーツを考えても東海道五十三次の旅から伊勢参り、紀伊参詣道、四国や欧州の巡礼に至るまですべて一筆書きの旅で、これが旅の本質かと思います。

歩きが便利な列車やバス、空路に変るのは時代の流れですが、旅の本質は昔も今も変りません。

日帰り往復を繰り返すことは全体の持ち時間のうち、確実に移動時間の比重が増えます。
まさに移動ばかりの旅になります。

荷物をなるべく軽く小さくし、連泊して日帰りを繰り返す旅をしなくても済む方法を取ることが賢明かと思います。

私もまだその域には達しませんが、3週間の欧州一周をデイパックひとつで旅してる日本人の女性も男性もいます。

これが理想の旅のように思われます。

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