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06/01/09 18:53

その5 パレルモの市場は楽し

翌朝、鉄道で海岸沿いの道を走り、パレルモへ。
宿は、まだチェックインの準備が出来ていなかったので、
荷物を預け、前回行くことのできなかったバッラロの市場へ。
野菜や魚介、肉、乾物やオリーブオイル漬けなどの食品屋がずらずらと並び、
日本同様、喉を潰した魚屋のオッチャンの威勢のいい呼び声が響きます。

味噌のように見える、トマトペーストを売っている店があり、
味見をさせてもらったら、けっこう料理に使えそうな感じがしたので買いました。

この市場は、食べさせてくるところは見当たらなかったので
(時間が早すぎて、まだ屋台が出て来ていなかっただけ?)
ヴッチリアの市場を見に行くことに。

その途中、マルトラーナ教会に寄って、素晴らしいモザイクを見ました。
帰国後、ちょうど発行されていた芸術新潮のシチリア特集に
見てきたばかりのモザイクの数々が紹介されていて、なんだか嬉しくなりました。

そしてちょうど昼頃ヴッチリアの市場に。
夏に行ったときは、時間が遅すぎたのか、店は半分以上閉まり、
食べさせてくれる屋台も見当たりませんでしたが、
この日は市場の中のちょっとした広場に台を広げて、
その場でタコやイカを茹でて食べさせている店がありました。

う~ん・・・しばらく躊躇。
大きなパリバケツにいくつも水を汲んで、それでお皿を洗っているし、
そのお皿の水がよく切れていないし、衛生上はどうなのか?・・・
でもねぇ、美味しそうに食べている現地の人たちを見ていたら、やはり我慢は無理。
蛸を半身いただきました。
茹で上げたものをサッサッサッと切ってレモンを搾るだけ。
ああ、美味し~い。この歯ごたえ、タコの香り。

と、私の隣に大きな墨イカをオーダーした人がいます。
この墨イカ、茹で上げたものの誰も買わず、冷めかけてきたので
店の人がこの知り合いの人に安く売ったもよう。
ササッと切って上手に混ぜると、たちまちイカのイカ墨和えの出来上がり。
美味しそう・・・
一緒に店の人もつまんでいます。

どうやら、私の美味しそう光線を隣のオッチャンが感じたらしく、
味見するかい?と声をかけてくれました。
迷わず、グラーツィエ! パクリ。
うんま~~~いっ!!!
茹で過ぎてなくて、身が半生状態でほのあったかく柔らかい。
身自体の甘さをとても感じる茹で方です。
それにイカ墨の甘さと香りが加わって、た、たまりません、日本酒ください!って感じ。

ブ、ブオ~ニッシモ!!! と言ったら、
オッチャン、もっと食えもっと食えと、2回も3回も勧めてくれます。
勧められるままに、口が黒くなろうと何だろうと食べるんです、私は。
だって本当においしいんだもの~。
シチリア大好き、市場大好き!!! のひとときでした。

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