その1 プローチダ島の1
さて、フィレンツェでの滞在を終えて、南への移動です。
本当は、夏に立ち寄ったパラッツォ・アドリアーノのレストランで
部屋貸しもしているので、そこに滞在することにしていました。
ニュー・シネマ・パラダイスの広場のある町で
のどかな、居心地のよさそうな町だったので、
のんびり滞在して年明けをここで迎えたかったのです。
ところが、出発2日前に、お父さんの具合が悪くて、私を迎えられないと連絡があり、
急遽予定を変更することに。
(帰国後メールが入っていて、クリスマス・イヴにお亡くなりになったとのことで
本当に大変だったのだとわかりました。)
そこでパレルモまでのエアを現地でキャンセルし、
これまたのどかで大好きな島、ナポリ近郊のプローチダへ行くことにしました。
フィレンツェからナポリまでの直行のESは、ちょうどいい時間帯が満席で
ローマ乗換えになってしまいましたが、
とりあえず同日中にプローチダ島に到着。
宿は、友人が定宿にしているキッチン付きのレジデンス。
敷地内にはたわわにレモンやオレンジが実り、海の見える庭があり、
お天気がよければ、ほんとうに素晴らしいところです。
そう、お天気がよければ。
このレジデンス、船の着くマリーナ・グランデまで直線距離だと近いのに、
近道が無いために、歩くと15分ほどかかります。
スーパーマーケットまでも徒歩10分。
マリーナ・グランデや、歴史的地区のマリーナ・コリチェッラまで行かないと
飲食できる店も全くありません。
ちょっとたいへんかな・・・と思っていたら、この宿は出前を頼めるのでした。
私にとってイタリア初の出前!
着いた晩に早速チャレンジしてみましたよ。
昼は、移動の途中でパニーノ1つしか食べていなかったのでお腹ぺこぺこ。
というわけで、
コッツェ(ムール貝)のリングィーネ、
イカと小エビのフリット、
ミックス・サラダ をオーダー
これ3品にパンが付いてきて、16.50ユーロ!
ワインは、レセプションで買えて、ローカルワインが1Lで5ユーロ。
届いた料理は、アルミ製の大きな使い捨て容器に入っていて、
量は店で食べるのと同じだけしっかりとあります。
みんないっぺんに届けられるので
日本式に、あっちをつまみ、こっちをつまみして食べられます。
パスタは、さすがに店で食べるほどのアル・デンテな歯ごたえはありませんが
リングィーネは、のびにくいのでそれなりに美味しく食べられる硬さです。
イカも小エビも上手に揚がっていて、サラダの味付けもちょうどよくて
ワインをちびちび、いやぐびぐびやりながら、楽しみました。