シャワー(shower)

以前、ちょっとコメントを付け間違えて、えらい目に遭ったことがありますが、日本人には「スコール」というあまり適切ではない用語の使用が、広く浸透していまっています。

古くは戦前からの南洋進出による豪雨のイメージ、近年ではアイドルのアルバム・タイトルだとか、イメージ・ビデオだとかそういうエキゾティックな印象から、「熱帯で降るにわか雨」が一般に「スコール」というように信じられておりますが、厳密な用語としてのスコールは、日本でたとえると「台風のときに見られるような暴風(雨)」が近いです。
ですので、たとえば熱帯で、ざざっとにわか雨が降ってきたときにスコールと言っても何のことやらということになります。そういう場合にはシャワー(shower)、にわか雨という用語を用いる方がよろしいです。

もちろん、日本でゲリラ豪雨と呼ばれるような「通常のにわか雨よりも激しい雨」が降るのと同様に、現地でも「ものすごい勢いで雨風が激しくなる」状況がたまにありますので、スコールがないということではありません。
現地の雨は、日本で言えば、「時雨れる程度のお湿り」から、「夕立のようにざざっと降るにわか雨」、そして「台風のような暴風雨」までのいろいろな降り方の雨があります。
ただし、雨季以外は「日本の梅雨のようにびしょびしょ降り続く雨」は、あまりありません。

雨が近付くと現地の人は風の気配で勘付きます。雨が降ると雲で日差しが遮られ、雨で冷やされることで多少気温が下がりますが、再び日が差せば蒸し暑さが戻って来ます。

MRT(電車)の交通網が発達して、それに伴い地下街やショッピング・センターが隣接して作られ、雨に濡れずに移動できる範囲がこの10数年でかなり拡大しました。
タクシーも安い料金で利用できますので、スケジュールに余裕があれば、ほとんど雨を気にしないで過ごすことができます。
なお、雨が降るとタクシーは待つ人がどっと増えるので、乗りにくくなります。

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1件のコメント

  • 近年とは

    >古くは戦前からの南洋進出による豪雨のイメージ、近年ではアイドルのアルバム・タイトルだとか

    この近年というのは、松田聖子のことですか??w

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    近年の指すもの

    先のコメントの時間軸としては、「戦前」には明治以降の海外進出(この場合では南洋方面)が含まれます。
    「戦後」は、高度経済成長くらいまでのひとくくりとして、オイルショック以降はバブル期までが「近年」、バブル崩壊以降現在までを「最近」というように考えての用語選択です。

    と言う小難しい話はおいといて、30年以上前の音楽は普通は懐メロでしょうが、本人もまだ現役アイドルですので、「最近」の曲ではないものの、「懐メロ」には入れられないと言うことで「近年」ということにしました。(笑)

    以上、本題から外れいていますが、コメントしておきますね。