12月24日「ハマム初体験」 チャナッカレの港広場付近でバスの旅終了。 荷物を受け取り、地図で調べてとりあえずオトガルへ行こうとするとバスの世話係の人にクイクイと袖を引っ張られ、 「セルヴィス○△×」 とか言われ、「オトガル?」と尋ねると「乗れ乗れ」の合図。 この荷物と乗客でスシ詰め状態のミニバンに乗れと? 半ば無理矢理自分も詰めこまれミニバンが走り出す。 ものの数分でチャナッカレのオトガル着。 この時、朝の6時過ぎ。あたりはまだ暗いです。 イスタンブールに比べると明らかに小さいオトガル。 しかも入り口は開いているものの人の気配が無く、エマネト(荷物預かり所)も閉まってる。 ガイドブックで確認すると、この時間帯に開いているハマムがあったので朝風呂に行くことにする。 港広場まで戻り、歴史を感じさせる時計塔のある脇道に入った所にあるヤル・ハマム。 夜が白む前ですが、煌煌と灯りが灯っていた光景はなんだか不気味です。 登山用のバックパックを担いだまま入り口を入ると、主人らしき人がヒマそうにたむろっていました。 「メルハバ!」 挨拶すると、主人はびっくりしたようにこっちを見る。 「日本人?」 いきなりそれかい。 そうです。と答えると、なんか知らないけどやたら嬉しそう。 「ここには日本人のタレントもテレビの番組でここへ来たんだよ」 と、写真を見せてくれましたが、誰だ髭生やしたこの人は? パパイヤ鈴木?と聞くと 「ウガンダさんだよ」 と教えてくれる。 なるほど~。 残念ながら僕としてはある意味そんな事はどうでもよかったので、風呂に入る手続きをする。 石鹸、シャンプー付きサービス無しのハマムで9リラ。 服を着替える部屋が面白いです。 どのハマムも必ずタオルを敷いたベンチがあります。 くつろぐ為の物に見えるのですが、どうやらズボンを履く時にこの上に乗って履くらしいです。 脱いだり履いたりする時に、地面にズボンの裾が擦れるのがトルコ人は許せないそうで。 このあたり、民族性を垣間見たような気がします。 ヤル・ハマムの設備は値段の割に整った設備に見えます。 シャワー、トイレも浴室の外の部屋にあり、浴室内には木の小屋のサウナまで あります。 シャンプーがなんだかハチミツみたいないい匂いがします。 貸し切り状態と思っていたら、トルコ人の客が2人朝っぱらから入ってきました。僕が珍しいのか、なんか変なものでも見るようにジロジロ見られる。 やだなぁ、と思っていたら喋りかけてきた!しかもトルコ語で。 何を言っているかさっぱり分からなかったので、会話は長続きしませんでしたが。 頭を洗い、さっぱりして腰巻を新しい物に変えて浴室を出ると、頭にタオルを巻いてくれる。いたれりつくせりですなぁ。 ハマムでリフレッシュし、外に出るとすっかり日が昇っていました。 港広場まで戻り、アンザックハウスの向かいのロカンタで朝食を食べる事に。 レストランに入るとやはりジロジロ変な視線を感じる。 背負っている巨大バックパックが変なのかな? コンチネンタル式朝食みたいのもあったようですが、湯気を立てていたスープを注文。 ちょっと酸味のある雑穀をすり潰したようなスープでしたが、山盛りのパンとの相性は抜群。 これで2リラ、安いですねぇ。 元気を回復し、オトガルへ戻る。