その2 ドアが開かない これは、最大の危機でした。 ルッカの駅に近づき、ドア近くに移動しました。 ドアが自動で開かないことは予想していました。 はやる気持ちを抑え、停車完了を確認して、ドアのレバーに手を掛けました。 開きません。 いくら力を入れても開きません。ほかに降りる客はなく、乗車を待つ客もいません。 あせってまわりを見回すと、ドアの横に、多分こちらのドアが開くことを示すと思われる赤いランプが点灯し、その下に黒いボタンがあるではないか。 不安ながらも、ボタンを押しました(日本だと、この位置のボタンは非常ボタンですものね)。 それから、再びドアに向かいましたが、まだ開きません。 しかし、さらに力を入れると、おお、今度はわずかばかり開くではないか!!! ようやく少しばかりこじ開けたドアの隙間をすり抜けると、間もなく列車は発車して行ったのであります。ほ~。 今でも、あの黒いボタンは何だったのか。押したから開いたのか。押さなくても、力任せに引けば開いたのか、・・・疑問のままです。 ちなみに、同行の亭主は、「そんなボタン押して大丈夫か、わあ、わあ、わあ」と騒ぐばかりで、まったく役に立ちませんでした。 次に乗った列車の場合は、縦位置のレバーを横にすると開くタイプで、これは図示があったのですぐわかりました。 もっとも、降りるドアの表示は剥がれていて、反対側のドアにかろうじて残っていたのでわかったのですが・・・。 また、見ていると地元の人も、初めからかなり力を入れてドアに向かっているので、もともとドアは相当固いもののようです。 ところで、ピサ中央駅の乗車の際見た女性は、すごい勢いでドアを開けていましたが、そのドアは、その後閉まらなくなってしまって、国鉄職員がいちいち鍵を使って開け閉めすることになりました。 いくらドアが固くても、力には限度が必要なようであります。
よくあること これは、本当によくありますね。 ボタンを押しても開かないときは、ほとんどが故障しています。 隣の車両のドアから降ります。 そのドアも故障していたら、もう一つ向こうへ移動しないといけないので ドアが閉まってしまわないよう、私が降ります~待って~ ぐらいに騒ぎながらそちらに向かうと、 誰かしら、ドアのところで協力してくれます。 こればっかりは、どうにかしてほしいですね、ホント。
たしか去年ASTIで。。。 降りようとしたらドアが開かなくて 皆であわてて隣の車両へ移動して ドタドタ降りたら同じ列車のイタリア人皆に笑われましたね…。 食い倒れ道中の楽しい思い出のひとコマです。