お手並み拝見といきましょう

日本人の(グルメ本の)調査員も信用できませんしねえ。たいてい雰囲気だけでお腹いっぱいになって満足しちゃうのと、自分の嗜好を一旦客観視すること無く味を語る向きが多いです。
例として、カキフライにウスターソースをドバドバッと大量にかける評論家にグルメを語られても?という気がします。あれじゃあカキがかわいそう。あの何でもソースドバドバッという習慣は日本の首都圏くらいじゃないのかなあ?

愚痴はともかく、フランス人も西のグルメ横綱の自負はあるでしょうし、Jambon Fromage(フランスパンのハム・チーズサンド)でも手抜きしない人たちですから、少なくとも不味い物は判るでしょう。彼らの舌のsimplicitè(率直さ)をどのように表現できるか、お手並み拝見といきましょうか。
日本のフランス料理店がどう評価されるかも見ものです。
案外高評価だったりして。

あと、彼らはワインに合うかどうかを一つの判断基準にしそうですね。
フランス人の書いたものではないですが、手元のHugh Johnson's Pocket Wine Listというガイドブック(1997年版)では、Wine&Foodに出てくる日本食は寿司と刺身だけでした。中華料理やタイ料理はもっと取り上げられているのに。
このワインの線で行くと、すき焼きと天ぷらのお店が多そうな気もします。
いずれにせよ、満腹でも食欲をそそるような店を少しでも見出して欲しいものです。

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