有効かと

実際同区間を乗ったのは1ヶ月有効の連続使用のOEBBのパスを利用したときで、その後のオーストリアパスでは通っていませんので、有効「かと」としましたが、多分乗れます。実際自分で経験していないのは断定しないようにしています。

ただし、HPにあるように直通の3本にして下さい。リエンツからインスブルックまででなく、オーストリア側国境駅から乗って、オーストリア側国境駅まででもOKかと。イタリア内は通過するような形にして下さい。

国境での手続きを廃止したシェンゲン協定以前は、イタリア内は全駅通過で出入国手続きを避けるようにしていました。他国一時通過区間といいます。インスブルック~ザルツブルク間の優等列車もみなドイツ領の他国一時通過区間を走りますが、それと同じです。

このイタリア通過区間はもとは南チロルといって、オーストリア領でした。それが第1次大戦で伊領になって、リエンツのある東チロルはチロル本土(北チロル)とは分断され、陸の孤島のように。

チロルとして分断されただけで、ザルツブルク州とは隣接していますが。

それでこのイタリアの回廊を通り、州都インスブルックと東チロル(やはりチロル州です)の主要都市リエンツを結ぶオーストリア連邦鉄道(国鉄)の直通列車が設けられたわけです。

協定以降もドイツと同様、他国一時通過区間としてオースリアパスで乗れるという解釈してよろしいかと。

よってインスブルックまでの途中にあるドロミテへの北入口のドビャッコで降りる場合は前もって、オーストリア側国境駅から同駅までのきっぷが必要かと。あくまでイタリア領内では降りないという条件付きの特例かと。

複雑なインスブルック(オーストリア)~ガルミッシュ(ドイツ)~ロイテ(オーストリア)~ケンプテン(ドイツ)の直通列車ではドイツ内は他国一時通過区間とせず、コリドア(回廊)車両を設けて、ドイツ内も各駅に停まっていました。

その車両はインスブルックからロイテなどオーストリア領内に行く乗客専用で、オーストリア国境駅を過ぎるとかぎがかけら降りることは不可能に。再びオーストリア領に入るとかぎが外されました。

ガルミッシュ~ケンプテンの列車もオーストリア内では同じことをしていたかと。

ドイツ内のミッテンヴァルトやガルミッシュに行く方が間違えてそれに乗ると、再びオーストリアに入るエーアヴァルトまで降りられず大変でした。近年のシェンゲン協定でなくなりましたが、ユニークな車両でした。

  • いいね! 0
  • コメント 1件

1件のコメント

  • Re: 有効かと

    ありがとうございます。

    Innsbruck - Salzburg間はマルコポーロ3さんお勧めのルート(960 Kitzbuhel経由)で行きたいと思います。Salzburg - Wien(セメリンク鉄道)今のところ五分五分です。


    非常に知識豊富ですね。こちらは、勉強不足でわからない事がいっぱいあります。また、いろいろと教えてくださいませ。お忙しい中、ありがとうございました。

    • いいね! 0
    • コメント 0件