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05/12/30 23:32

冬のヴェネツィア&ミラノ~その2

さて今回の旅の主目的は、1) アクア・アルタを見る 2) フィガロ・ジャポンのヴェネツィア特集号に載っていた散歩2コースを実践する、でした。

1) アクア・アルタを見る
強~く願っていただけに、叶いました。しかも、ヴェネツィア初日から(←つまり移動日。詳しい話は後ほど)。お蔭様で、初日から3日連続でアクア・アルタを体験しました。強運というべきか、何というべきか。アクア・アルタを知らせる警告のサイレンも聞きました。写真もばっちり撮りました。

アクア・アルタにひるんでいるあなた、大丈夫ですよ~。ヴェネツィアではアクア・アルタになったら、プラスチック製のカンジキのようなものをビニールでカバーして付属の紐で止める、膝丈くらいある簡易長靴がであちこちで売られるのです(10ユーロ)。観光客が皆、靴の上からそれを着けてサン・マルコ広場をバシャバシャ歩いている姿を眺めるのもまた、楽しいものです。

2) フィガロ・ジャポンに載っていた散歩道
散歩コースは2通り(1) カンナレッジョ地区 2) ドルソドゥーロ~サン・ポーロ地区)あったのですが、これ、お勧めです。どちらも観光客の少ないエリアです。特にカンナレッジョ地区は路地を歩いていると、洗濯物がはためいていたり、カンポ(広場)では犬を散歩させている人がいたりと、生活感が感じられて良かったです。また、ザッテレ(ドルソドゥーロ地区)を歩きながら見た、ジューデッカ運河にかかる夕陽の色の素晴らしさは忘れられません。

<お勧めのもの/こと>
● ドゥカーレ宮のシークレット・ツアー
当日(日)の朝一番にチケット・オフィスに行って訊いてみると、ラッキーなことに11:35~の分がまだ残っているとのこと。これはとても楽しかったです。カサノヴァが入れられた牢獄や屋根裏など、普段は入れない、興味深いところを見ることができます。ツアー時間は約1時間半でしたが、ガイドさんのお話がとても面白く、全く退屈しませんでした。お勧めのツアーです。

● サンタ・マリア・デイ・ミラーコリ教会
Chorus Pass(共通入場券)を買って、いくつか教会を見学しましたが、私的にはここが一番良かったです。まず色の違う大理石を使った外見がとても愛らしい。そして中に入ると、同じく色大理石を使って配色した内部。歩き方にある「宝石箱のような教会」という記述にうなずきました。絵はいっさいなしというのも良かった(何枚も宗教画を見ていると、どれもこれも同じに見えてきて、ちょっと食傷気味になっていたので)。

● パドヴァのスクロヴェーニ礼拝堂で見たジョットのフレスコ画と、ミラノで見たダ・ヴィンチの『最後の晩餐』
両者とも、やはり一見の価値があります。ジョットのフレスコ画は、天井いっぱいに広がる深く鮮やかなブルーがとても印象的でした。『最後の晩餐』は、予約を最初はcenacolovinciano.org(多分これが公式サイトだと思うのですが)で取ろうとしたら、空きのある日が全く無く、次にweekendafirenze.comというサイトで試みたらあっさり取れました。何なんだか。「大丈夫かな~、これ。本当に取れてるのかな~」って少し怪しんでいましたが、当日、窓口でちゃんとチケットに換えられました。オーディオガイドも申し込んでおいたので、説明を聞きながら見学時間の15分間、存分に絵を堪能しました。

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1件のコメント

  • シークレット・ツアーとホテル

    ラヴリさん、こちらの情報もありがとうございます。
    とても参考になります。

    「ドゥカーレ宮のシークレット・ツアーのガイドさんのお話がとても面白く・・・」とのことですが、イタリア語?英語?まさか日本語ではないですよね?

    サンタ・マリア・デイ・ミラーコリ教会にも是非行ってみたいと思います。私も前回宗教画をたくさん見ましたが、フラーリ教会のティツィアーノ作「聖母被昇天」にノックアウトされてしまい、他は記憶に残っていません。。。

    アクア・アルタは体験してみたいような、してみたくないような。。。サンタ・ルチア駅の下の階段まで浸水するなんて、かなりの大水だったのですね。ホテルまでご苦労されたみたいで、大変でしたね。
    そのLocanda Orseoloですが、メールに添付されていた地図を見て、迷いそうだな~と思いましたが、ラヴリさんは迷わずに行けました?

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    退会ユーザ @*******
    06/01/04 17:07

    シークレットツアーとオルセオロまでの地図

    ひだまりさん、こんにちは。

    ドゥカーレ宮のシークレットツアー、私は英語ガイドで聞きました。
    伊、仏、英の3種類ツアーがあります。
    日本語ツアーは残念ながらないです。
    英語だと午前中に3回ツアーが実施されています。

    このツアーは人気だと聞いていたので、出発前にネットで予約しておこうと
    試みたのですが、何故か何回やってもクレジットカードが
    リジェクトされてしまい(他のサイトでもあちこち予約にカードは使って
    ましたが、こんなことは初めてでした)、予約できませんでした。

    ヴェネツィアに着いてすぐにドゥカーレ宮のチケットオフィスに行き、
    翌日(日曜日)のツアー予約をしようとすると、「(希望していた)9:55の
    分はもうない。11:35の分ならある」と言われました。
    自分で考えていた旅程と時間があわないので、どうしようか半日迷い、
    最終的にやはり参加しようと日曜朝(当日)にオフィスに行ったら、
    幸運にも11:35の分がまだ残っていたわけです。

    ツアーに参加した人は、やはり25人の定員いっぱいでした。

    狭くて暗い執務室や、カサノヴァのエピソードなども興味深かったのですが、
    やはり私には、最後に入った屋根裏が一番わくわくしました。
    目で見るだけでなく、実際に剥き出しの梁の上を歩けるのです!
    そしてその真下は大評議の間の天井絵(ヴェロネーゼとかの)
    だというのですから!

    http://www.museiciviciveneziani.it/frame.asp?sezione=biglietti

    インターネットで予約される場合、このページのSPECIAL TOURSの
    Secret Itineraries of Doge's Palaceをクリックして、
    Bookingsの下のほうにあるVISIT IN ENGLISHをクリックすれば、
    予約ページに行きます(英語ツアーの場合)。
    そこにカレンダーと各日の残りチケット数(ツアー定員25名)が
    表示されています。

    ツアーのチケット代は予約手数料込みで12.50ユーロ。
    これでドゥカーレ宮内部の見学もできますので、なかなかお得だと思います。

    >サンタ・ルチア駅の下の階段まで浸水するなんて、かなりの大水だったのですね。

    実はそうだったらしいのです。日本に帰ってきてから知ったのですが、
    12月3日はまれにみる大洪水で、日本の新聞にも水に浸かった
    サン・マルコ寺院の写真が載るなど、日本でもニュースになったらしい
    ですね。たまたまそんな大水とチェックインがぶつかってしまったのです。

    >メールに添付されていた地図を見て、迷いそうだな~と思いましたが、
    ラヴリさんは迷わずに行けました?

    あ、ちょっと迷いましたね~(笑)。

    というのも、まず
    1) Campo San Galloが想像していたより小さい(「広場」と聞くと、
    それなりの面積を想像していたのですが、実際はもっとかわいいものだった)
    2) 目印となる黒い鉄の戸が、これまたさりげなく目立たない
    ・・・かったからだと思います。

    道は地図の通り、サン・マルコ広場を横断して、左の道を行けばすぐに
    Campo San Galloに着きます。途中、左手にホテル(多分、Cavalletto e Doge Orseolo)を通ります。カンポの右手にも、ホテル(多分、
    Hotel San Gallo)がありました。

    鉄の戸のすぐ隣にバール(私はそこで、毎日ミネラルウォーターを
    買ってました)がありますので、それを目印にされたらよいかと思います。
    私は行き過ぎて、Calle dei Fabriまで出ちゃいました。

    鉄の戸をくぐれば、Campo Corte Zorzi。Locanda Orseoloははす向かいの左手先で、すぐ分かります。

    ヴェネツィアに行く前に、ガイド本の地図を見たりして
    イメージトレーニングしていたのですが、実際に行ってみると
    通りの1本1本が思っていたよりもずっと小さいのですね。
    この点、ひだまりさんは2度目ですので問題ないと思います。