拠点はない、が正解 ”正解”と書きましたが、 本当な正解なんか存在せず、 あくまで主観です。主観ですから、 論拠をあげねばなりません。 (1)ごく最近まで都市国家、または群雄割拠であり、 一極集中の国ではないため、確かに、" Tutte le strade portano a Roma" なのですが、必ずしも該当しません。精々、Naloli Firenzeと近郊の街 程度。 (2)南欧の特徴と日本人の食生活 日本人は夜が主ですが、イタリアでは早くて8時、9時まではがらがら。 現地で夕食をとると、帰りの交通機関がありません。宿のある都市で、 しかも戻ってからとることになります。主要都市は物価が高く、 観光客向けの店も多いため、毎晩不味く高い食事になる危険性がある。 (3)日本でもそうでしょう。昼間の顔と夜や朝の顔の違い。 団体様が押し寄せる昼間と、彼らが去った夜、まだ来ない朝とでは 雰囲気が違うし、昼間は見つからなかった発見もあります。 一面しか見られない。 (4)今、質問すると言うことは、暑い時期でしょう。冬でも変わらないのですが、 ”戻る場所がない”ことは、意外に辛い。まずトイレ、夏は汗をかくし、 何よりばてます。買い物(幸か不幸か、美味しそうな物、心惹かれる物ばかり) で荷物が増えたら宿に戻れるか否かは、相当の違い。 各論:一部改変しています >フィレンツェから、ピサ、シエナはありですが、他は泊まるほうが良い。 ミラノを評価しない人が多いですが、なんと言っても都会。物が豊富で、 金さえ払えば、ホテルの質が悪いイタリアでもホテルの名に値する 宿が見つかる。食事も同じで、ゼロの数さえ気にしなければ・・・。 >ローマにから、ナポリとボンベイですが、夏はきつい。 行けばわかりますが、屋根がないですよね。2000年前の遺跡は。 これにアマルフィを加えるのは無理(ストップウォッチ片手に動き まわるのは可能でしょうが、それって意味あるの???です)。 さらに、ナポリは日本人団体のサファリツアー当たり前になっている ために、素通りを個人客も真似しようとしますが、本音では団体には 荒らして欲しくない街ですが、個人客なら泊まって楽しみたい街です。 この街は人間観察も立派な目的になれるくらい魅力的な土地なので、 食事、ピザ、コーヒーや甘い物などをのんびり楽しみたい。 分刻みって、本当はイタリアには似合わないのですが(彼らは交通機関の 時刻すら気にしない)、仕事に追われる(実はこれも神話のひとつで、 現実はそれほど一生懸命働いていない)毎日と、長期休暇が取りにくい (これは横並び主義の蔓延)現実がそうさせているのでしょう。 そうでない人がここでは、せわしない旅こそ本物だと滑稽なことを 言いますが。