05/06/27 07:17

ロマン・ロランはフランス人ですから

う~ん。サウンドオブミュージックと同じ状況とまではいかない
でしょうが、それに近いかも知れません。作者のロマン・ロランは
第一次世界大戦時からの反戦(嫌戦のほうが正しいかな?)活動を
していた人ですし、ナチに対するレジスタンスにも携わったので
すから。今でこそ、「和解」がなされていますが、戦後すぐに
「レジスタンス」の闘士が、ドイツ社会に受け入れられたかどうか、
はなはだ疑問です。

ロマン・ロランの「魅せられたる魂」を数年かけて読んだ記憶が
蘇りました。ドイツ人は通勤列車の中で、本を読んでいます。
日本ではバブル時代が、経済新聞か劇画・漫画本、今や携帯電話
に向かってメールかゲームですが、この点はやはりインテリが
多く住む国であるなあと感じます。

同国人の著名な作家でも、必ずしも一般大衆が読んでいるとは
限りませんよね。例えば、芥川なんか、蜘蛛の糸以外の作品の
内容をきちんと言えるひとがどれほどいるか、まして外国人
ですからね。ゲーテとは訳が違うと思います。

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