ロマン・ロランはフランス人ですから う~ん。サウンドオブミュージックと同じ状況とまではいかない でしょうが、それに近いかも知れません。作者のロマン・ロランは 第一次世界大戦時からの反戦(嫌戦のほうが正しいかな?)活動を していた人ですし、ナチに対するレジスタンスにも携わったので すから。今でこそ、「和解」がなされていますが、戦後すぐに 「レジスタンス」の闘士が、ドイツ社会に受け入れられたかどうか、 はなはだ疑問です。 ロマン・ロランの「魅せられたる魂」を数年かけて読んだ記憶が 蘇りました。ドイツ人は通勤列車の中で、本を読んでいます。 日本ではバブル時代が、経済新聞か劇画・漫画本、今や携帯電話 に向かってメールかゲームですが、この点はやはりインテリが 多く住む国であるなあと感じます。 同国人の著名な作家でも、必ずしも一般大衆が読んでいるとは 限りませんよね。例えば、芥川なんか、蜘蛛の糸以外の作品の 内容をきちんと言えるひとがどれほどいるか、まして外国人 ですからね。ゲーテとは訳が違うと思います。