Q&A

Q&A?

公開日 : 2005年06月27日
最終更新 :

二年前にドイツ(Bingen)で、取引先のTopと
その妹さんと夕食を共にした時のことです。
とても話がはずみ、それは楽しいひと時だったのですが、
一つ気になったことがありました。

それは、そこがラインの畔だったので私がロマン・ロランの
ジャンクリストフの話を持ち出した時、二人ともこの小説を知らなかったことでした。

ベートーベンがモデルで、この作品は各国で出版され、この作品によってノーベル文学賞が与えられた… 
私は一通りの説明を加えましたが、どうも知らない風です。

以前、ドイツの人に「サウンドオブミュージック」は良い映画だったという話をした時に
ワンテンポ置いて「イエス」ということがあったので、あるいは同じようなケースかな?
とも思いましたが、たまたまその二人が知らなかったのか、
あるいは、ドイツ人にとってジャンクリストフは(ドイツの描かれ方が)不愉快な作品だから別の話題にしたかったのか?
未だに本当のところは判りません。

ドイツではロマン・ロラン、或いは ジャンクリストフは全く知られていないのでしょうか?
或いは、彼の地では日本人にはちょっと入れない歴史の確執のようなものがあるのでしょうか? 皆さんどう思われますか

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2件のコメント

  • 「アルプスの少女ハイジ」

    霊さん、お久しぶりです。
    この漢字を書いて、あぁ、そろそろそのシーズン到来、と思いました。

    スイスという国は、チーズ、絞りたての乳、エーデルワイス、
    ヨーデル、マスチフ牧羊犬、金時計、チョコレート

    これらで出来ている国だ、と信じていたころ、スイス人と会いました。
    当然、話題にクマったので、「アルプスの少女ハイジ」の話をしてみたら、
    全く通じない!!! 別の日本人が、「そりゃ、オーストリアの話だよ」
    と後から教えてくれました(その場で教えてくれないのが、日本人らしい。)

    お陰で、当時スイス人と信じていた村の人たちが、何であぁもフランク
    フルトに出稼ぎでどーのこーの、ぺこぺこするのか、すっかり聞き
    忘れました。

    サウンド・オブ・ミュージックも、これはアメリカに亡命したトラップ一家
    の実話を、ハリウッドが仕立てたのが、発端ですよね?ですから、ドイツ人
    には通じなかったのではないでしょうか?

    ラインの畔というと、「最後の授業」の話を思い出します。

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  • 05/06/27 07:17

    ロマン・ロランはフランス人ですから

    う~ん。サウンドオブミュージックと同じ状況とまではいかない
    でしょうが、それに近いかも知れません。作者のロマン・ロランは
    第一次世界大戦時からの反戦(嫌戦のほうが正しいかな?)活動を
    していた人ですし、ナチに対するレジスタンスにも携わったので
    すから。今でこそ、「和解」がなされていますが、戦後すぐに
    「レジスタンス」の闘士が、ドイツ社会に受け入れられたかどうか、
    はなはだ疑問です。

    ロマン・ロランの「魅せられたる魂」を数年かけて読んだ記憶が
    蘇りました。ドイツ人は通勤列車の中で、本を読んでいます。
    日本ではバブル時代が、経済新聞か劇画・漫画本、今や携帯電話
    に向かってメールかゲームですが、この点はやはりインテリが
    多く住む国であるなあと感じます。

    同国人の著名な作家でも、必ずしも一般大衆が読んでいるとは
    限りませんよね。例えば、芥川なんか、蜘蛛の糸以外の作品の
    内容をきちんと言えるひとがどれほどいるか、まして外国人
    ですからね。ゲーテとは訳が違うと思います。

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