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05/12/13 02:50

おっさんひとり,とぼとぼイタリア見聞録 その11

Roma 11/13
 実質,イタリア滞在最終日。

 まず,朝のジュリア通りからファルネーゼ広場近くの日曜,午前一時間のみ開いている教会,
S.Girolamo della Carita へと。

 ここはボッロミーニの手がけたスパダ礼拝堂があるところ。日曜ミサ前で信者も集まりつつある。
彼の初期の作品からか,後の楕円や円,幾何学的な雰囲気はあまり感じられない物。
ミサ前に撮影諸々を終え,迷惑にならないよう退出。

 スパダつながりということで近くのスパダ宮へも。スタッコ一杯の正面壁面に飾られた建物の中庭に
入るとボッロミーニの錯覚を利用した「遠近法の間」がある。実際に奥行きの無さと
奥に行くに従ってヴォールトが小さくなっているのを係がひとり説明してくれる。

 屋外だが写真撮影は禁止なので,後に外のガラス越しに皆,撮影をしていた。
上の絵画館もイタリア作家を中心にした展示。ラ・トゥールやティッツアーノに影響を受けたらしい
作品も眼にする。無論,ティッツアーノ作品もある。
  
 ローマへ来るといつも寄る書店へ行けば定休日でもないのになぜか閉まっている。
翌日,出発前も閉まっていて今回は寄れず。

 いつも最終日に訪れる S.Carlo Quattro Fontana 教会へも時間的に閉館なので諦め,宿へ戻り休む。

 宿で疲れからか寝入ってしまい,慌ててバス停へ向かえばバスが予定通り来ない。
時間より三十分近く遅れてきたが,運転手は関係なく,同僚と発車もせず,降りて雑談に熱中・・・。

 結局,コンサート開始十分前に会場へ滑り込み。
今晩は昨日の隣の会場。Salla Giuseppe Sinopoli 。二階までの定員 1100 人ほどと三分の一位の大きさ。
2階は木貼りでなく,バーントシェナ色のピアノ氏いわく,ローマ風レンガの壁。

 ボッチェリーニのシンフォニー 41 やコップランドの室内楽。さらにイタリア作家のリゲッティの
現代クラシックー日本音階も取り入れているようだが,わたしには合わない。難しい。
 演奏はローマ・ラッツィオ・オーケストラ・コンチェルト。
指揮者が急遽,変更になったが滞りなく演奏が進められる。
  

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