おっさんひとり,とぼとぼイタリア見聞録 その10-2 Roma 11/12 の2 ポポロ広場のオリベスクは改修中。それをプリントした養生幕で覆われている。 S.M del Popolo 教会でカラヴァッジォの二作品にも再会。 某作家の『天使と悪魔』の影響か,キージ家の礼拝堂はすごい人だかり。 だけど彼の作品中で示されるベルニーニの『予言者ハバスク』の 天使の指先,これが物語の行方を示すのだが,実は指が欠けていてドコを示しているのか分からない。 ホントにリサーチしているのか?後作の『ダ・ヴィンチ・コード』でも 『最後の晩餐』をフレスコ画なんて間違えたことを書いている。ダ・ヴィンチのそれはテンペラ画です! 宿へ戻ってから出直すつもりが時間が無くなり,着替えもせず,トラムで再度,Auditrrium へ向かう。 今晩は一番大きなホール,Sala Cecilia でヴェルディの『レクイエム』。 上演間近には,ほぼ満席。シートも広く肘掛けも広いので約 90 分連続の長いこの曲も楽。 但し,疲れから途中で眠らなければいいが・・・。 シェル型の会場。天井の音響吸収装置もかなり大型の木造ポッド。外壁などもすべて肉厚の 木造。すべてアメリカン・チェリー材。定員約2700人。 Piano 氏は音響効果も考え,むやみに定員の多いホールでないものをと造ったそうだが, ちと残響が日本のホールより長い気が。 Antonio Pappano 指揮,ソロボーカリスト四人と合唱団。ここの付属国立楽団。 第二楽章などは感動物。さすが,地元の楽団。 月間,10日ほど同一指揮者と楽団でさまざまな演目が組まれている。日本では考えられない スケジュールとそれを支える観客・・・うらやましいかぎり。 演奏後は十分近くも拍手,最後は手拍子。合唱団まで最後は一緒に手拍子も。 明日は隣のホールでも鑑賞予定。会場内外の案内係は容姿も含め,すぐれた応対。