退会ユーザ @*******
05/12/13 02:34

おっさんひとり,とぼとぼイタリア見聞録 その5-2

Milano 11/07の2

 次は王宮での『ヨーロッパとカラヴァッジォ』Caravaggio e l'Europa 展。
来年二月六日まで。9ユーロ。定休日無し。
月:9:30~14:30
木:9:30~22:30
他の曜日:9:30~20:00

http://www.caravaggioeleuropa.com/

 彼の作品は7点のみ。昨年のナポリのそれとは違い,他は彼の模作または彼の影響を受けた
スペイン初め,無名作家を含む約100点を展示した題名通りの展示。

 彼のは次の7点。

1) 羊飼いの礼拝ーイタリア・メッシーナ蔵
2) ラザロの蘇生ー同メッシーナ
3) 桂冠のキリストーオーストリア・ウィーン
4) 洗礼者ヨハネーイタリア・ローマ
5) ロレートの聖母ー同サンタ・アゴスティーニ教会
6) 眠るアモールー同フィレンツェ
7) キリストの捕縛ーアイルランド・オデッサ

 7) は初めて観た作品。5) は何度も眼にしているが教会の高い位置にあり,
今回,目の前で鑑賞でき又,違う感じがした。1) 6) はナポリでも出品されていた。

 ただ,照明位置と光量の強さから,1) など画面,上の方の暗さのなかに描かれた効果的な
天井梁などの描写が飛んでしまい,人物など明るい部分のみが目立ち,観る場所を変えながらしたが,
キアロスクーロ画家の彼の手法が捕らえきれず物足りなかった。

 他の画家の作は企画者の意図はうかがえるが,無名作家も混在し,いわば強烈な刺激の後,
それも卓越した個性の後では物足りず,集中が後半から途切れ,印象も観る時間も薄くなった。
 後半からは展示内容もあまり記憶に残っていないが,なかでは
Oranzio Gentileschi の「マグダラのマリア」, Giovan A Galli の「聖フランチェスコと天使」の
天使の愛らしさなどが印象としては残った位で集中力も欠如。

 遅めすぎる昼食を済ませたら,疲れも含め虚脱状態。ふらふら移動も物騒なので,スカラ広場で
若者相手に冗談をやりとりしながら一緒に休息を取ってからドゥオーモへ。正面は未だ改修中。
足場と養生幕で見えない。

 内部へは相変わらず警官の持ち物検査後しか入場出来ない。フラッシュ禁止の表示を無視して
撮影する観光客が絶えない。絵文字も理解できないのか。宿に戻り,遅めのシェスタ。

 スカラ座のコンサートも諦め,夕食に出てから夜の町を適当に散策。本屋にも立ち寄り,
オペラの DVD など購入して本日,終了。
  

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1件のコメント

  • 退会ユーザ @*******
    05/12/17 10:47

    ありゃりゃ

    >他の画家の作は企画者の意図はうかがえるが,無名作家も混在し,いわば強烈な刺激の後,
    それも卓越した個性の後では物足りず,集中が後半から途切れ,印象も観る時間も薄くなった。

    この展示を観ようと思って、今度の旅行の帰りはミラノで1泊することにしたのですが
    ちょっとちょっとぉ、かしら・・・
    ま、でもせっかくなので行ってみることにします。

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