おっさんひとり,とぼとぼイタリア見聞録 その4-1 Firenze --> Mantova --> Milano 11/06の1 Firenze の宿をチェックアウト。電話料金はネット接続も併せ,自己申告制(笑)。 朝から Mantova へと列車移動。日曜ダイアなので最適列車が無く,3本を乗り継ぎ。 しかも2本目までがすべて遅れ,3本目のみ定刻発車と,余裕を持っての乗り継ぎの筈が 3本目の列車時刻にギリギリ。最終乗り継ぎ駅の Modena 駅地下道階段を,重い荷物を引きずり降りて 別のホームへ登ってと発車間際の列車に飛び乗る。 Mantova は風雨が激しく傘も役立たないほど。更に駅に荷物預かり施設がない。 近隣でも断られ,仕方がないのでタクシーで荷物とともに移動。 ドゥカーレ宮のクロークに荷物を預け,宮殿ガイドを受ける。 長時間連れ回され,更にはイタリア語のみなので最後の方でだらけていたら 名指しで叱られた(笑) 2時間近くのガイドの後,一人のみグループから離れ,『ルーベンス メディチ・ゴンザーガの エレオノーラ』展会場へ。 公開は最初で最後と言われるルーベンス26歳の作品「キリスト降架」Deposizione dalla croce 。 ゴンザーガ家に嫁いだエレオノーラ・デ・メディチが自分の礼拝堂用に描かせた作品。 現在は独人コレクタのもので里帰り。 縦 203 ,横 257 cm の大画面,キリストを中心に十字架から降ろす 左にヨゼフ( Giuseppe )と用人セルヴィトーレ。 右にはヨハネ( Giovanni ),ニコデーモ。キリストの足に手を伸ばすマグダラのマリアとマリア・サロメ。 奥に悲しみの聖母マリアとエゼフの母。特にマグダラのマリアの瞳と表情には感嘆。 女性の表情,特に瞳の訴えを描かせたら秀逸な彼の若き作品。 横にやや小さいキャンバスに模作したフランチェスコ・メルコレオーニのも並べてあるが差は歴然。 右にもルーベンスの翌年の作品があり,ここではマグダラのマリアが,また別の表情を 呈しており,頭髪の形・色も含め彼の変化と解釈が表れている。 上の作品のマグダラのマリアはラファエロのを参考にしたとか。 残念ながら今月11日に展示終了。 ここだけですっかり時間を取られたが,テ宮へ行く時間はあるので表へ出れば,風雨が 更に激しくタクシーも居るのだが,運転手は行方不明(自宅で昼寝?)。 その4-2に続く